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2017/06/28 14:16 |
[Review] クライマーズ・ハイ
クライマーズ・ハイ【クライマーズ・ハイ】

登山時に興奮状態が極限まで達し、恐怖感が麻痺してしまう状態



作家・横山秀夫氏の小説『クライマーズ・ハイ』の映画化作品。
1985年8月12日 18:56、日本航空123便羽田発大阪行きのジャンボ機が、群馬県の高天原山に墜落。死者520人、負傷者4人の、世界最大規模となる未曾有の航空機事故が発生。この作品は、その事故を追う地方新聞社の視点から見た物語です。
ですが、この作品の主眼、最も伝えたいことは、題名にもなっている『クライマーズ・ハイ』でもなく、題材でもある『日航機墜落事故』でもなく、『仕事に対する姿勢』にあると思います。自分に与えられた仕事を、自分に任された仕事を、どれだけ真剣に向き合っているか、どれだけのプライドをもって取り組んでいるか。必要ならば先輩上司は一切関係なくとことんまでぶつかり、また必要ならば土下座をしてでも推し進める。自分が取り組んでいる仕事に、どれだけの価値を見出せているかがポイントとなる作品だと思います。

ある意味『働きマン』と方向性は似ているのかもしれませんね。『働きマン』はコメディタッチですが。自分が打ち込める、プライドと自信をもって取り組める仕事を前にすると、頭に麻薬か何かが流入されたように感じ、それ以外のものが見えなくなる。それでも自制できればいい方。時に暴走し、仕事仲間は勿論、友人や家庭にまでその暴走が波及し、いずれ崩壊へと導く。自分と周囲の関係だけでなく、いずれ自分自身さえも……。
そして時として自分の熱意は誰かからの嫉妬や反感を買う。非効率な前例主義を貫き通す上司陣も然り。自分の熱意の結果が全て押し通せるとは限らない。どんな仕事でも、一つの側面だけで遂行できるわけではないから。同じ新聞社に勤めているのに、同じ新聞を作っているのに、部署によってその見方・捉え方は全く違う。妥協すれば許されるのか? 自分が本当に掲載したい、読者に伝えたいことを捨ててまで? 全てを叶える魔法のような方法はありはしません。プライドとプライドのぶつかり合い・鬩ぎ合い・削り合いが、仕事を面白くもし、また厳しくもしていくのではないのでしょうか。

『短期間のバイトで高額報酬』『同じ労働量なのに正社員と派遣社員には大きすぎる格差』 等々、様々な仕事に対する謳い文句や社会現象が闊歩している現代。確かに報酬や賃金は生活していく上で大切ですが、同じくらい、仕事に対するプライドをどれだけ持てるか、どれだけ保てるかがも大切ではないかと思います。今自分が携わっている仕事が、どれだけ大切か、どれだけの熱意とプライドを持って突き進めて行くべきか、そういったこと考えさせる作品ではないかと思いました。


日航機墜落の事故は、照りつける暑い太陽の下で発生した、もはや悲惨と形容することもおこがましいくらいの大事故。この夏もまた、多くの遺族の方々が慰霊に訪れることでしょう。
ご冥福をお祈り申し上げます。

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2008/07/06 00:40 | Comments(0) | TrackBack(25) | Review - Movie

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1985年、群馬県御巣鷹山で起きた日航機墜落事故をめぐって翻弄される地元の新聞記者たちの姿を描く社会派ドラマ。横山秀夫が自らの体験を反映した同名小説が原作。監督は原田眞人、キャストは堤真一、堺雅人、尾野真千子、高嶋政宏、山崎努他。 <あらすじ> 1985年8月12日、乗員乗客524名を乗せた日航機123便が、群馬と長野の県境に墜落、その一報が北関東新聞社に入る。編集部で全権デスクに任命された悠木和雅(堤真一)は記者として扱う一大ニュースに対する興奮を禁じえないが、中央紙とのスクープ合戦や組織や家族との衝...
Yuhiの読書日記+α| 2009/10/18 22:21
2008年:日本 原作:横山秀夫 監督:原田眞人 出演:堤真一、堺雅人、尾野真千子、高嶋政宏、山崎努、遠藤憲一、田口トモロヲ、堀部圭亮、小澤征悦 1985年8月12日、群馬県、北関東新聞社。乗員乗客524人を乗せた羽田発大阪行きの日航機123便が群馬と長野の県境に墜落...
mama| 2009/09/02 20:11
クライマーズ・ハイはWOWOWで放送ありして鑑賞したけど 結論は私が生誕の1985年事故の作品も凄く良かったよ 内容は1985年8月12日に群馬県御巣鷹山で日航123便が 墜落した記事を巡る新聞社の記者らの人間ドラマ描いた展開だ 地方の新聞社内墜落の記
別館ヒガシ日記| 2009/07/09 15:06
あらすじ1985年8月12日、群馬県御巣鷹山にJAL123便が墜落、死者52人の大惨事が起こった。北関東新聞社では、白河社長の鶴の一声により悠木和雅が全権デスクに任命される。そんな時、販売部の同僚で無二の親友・安西がクモ膜下出血で倒れたとの知らせが届く...
虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ| 2009/06/03 07:54
1985年、群馬県御巣鷹山で起きた日航機墜落事故をめぐって翻弄(ほんろう)される地元の新聞記者たちの姿を描く社会派ドラマ。実際に記者として日航機墜落の取材をした作家・横山秀夫が自らの体験を反映した同名小説を、映画『金融腐蝕列島 [呪縛]』の原田眞人監督が映像化した。地元新聞社の熱血漢デスクを『ALWAYS 三丁目の夕日』の堤真一が演じたほか、『殯(もがり)の森』の尾野真千子ら実力派が集結。感情が激しく交わる濃密な1週間の人間ドラマに圧倒される。[もっと詳しく] 「組織における男の嫉妬」こそが横山作品の...
サーカスな日々| 2009/01/14 05:51
記者たちの時間との戦い・緊迫感、新聞社の様々なことがひしひしと伝わって来ました。 事故のこと、事故当時の自分のことなども思い起こされましたし・・。
心の栄養♪映画と英語のジョーク| 2009/01/02 22:22
 代休をとって映画三昧!と思っていたのですが、暑くて出かける気にならなかったので夕方から。。。と言うわけでクライマーズ・ハイを観てきました。
よしなしごと| 2008/08/02 19:05
 この映画は、ギャオの株主優待の試写会で観ました。 監督:原田眞人出演:堤真一、
泉獺のどうでも映画批評| 2008/07/21 11:31
 『1985年8月12日 御巣鷹山に日航機墜落、死者520名―。 走り、叫び、書いた。 新聞記者たちの激動一週間』  コチラの「クライマーズ・ハイ」は、「半落ち」、「出口のない海」の横山秀夫が当時地元地方新聞社の記者だった自らの体験をモトに、日航ジャンボ機墜落事....
☆彡映画鑑賞日記☆彡| 2008/07/20 20:43
 □作品オフィシャルサイト 「クライマーズ・ハイ」□監督・脚本 原田眞人□脚本 加藤正人、成島 出□原作 横山秀夫  □キャスト 堤 真一、堺 雅人、尾野真千子、山崎 努、遠藤憲一、田口トモロヲ、堀部圭亮、螢雪次朗、西田尚美、でんでん、小澤征悦、高嶋政宏、マギー、滝藤賢一、皆川猿時、中村育二、野波麻帆、 ■鑑賞日 7月13日(日)■劇場 TOHOシネマズ川崎■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)<感想> 一部に新人女性記者がいたものの、男臭さと男社会を描いた映画だった...
京の昼寝〜♪| 2008/07/16 12:27
「クライマーズ・ハイ」を観てきました〜♪ 1985年夏。群馬の地方紙、北関東新聞の編集局に羽田発の日航23便がレーダーから消えたとのニュースが飛び込む。まだ事故の全容が見えない中、この事故の全権デスクとして悠木(堤真一)が任命される・・・ 人気Blogランキング      ↑ 押せば、あの夏のあの事件が蘇るかも!? Blog人気ランキングに参加してます。 ご訪問の際は、是非ポチっとワンクリックお願いします〜♪
観たよ〜ん〜| 2008/07/15 06:31
試写会で観ました。 1985年8月12日、 群馬県の地方新聞社・北関東新聞社の遊軍記者で、 翌日の朝刊作りに追われていた悠木和雅は、 19:36分発の電車で谷川岳に向かう予定だった。 目的は過去780人もの死者を出している難所・衝立岩へのアタック。 パートナーは販売局員の
映画、言いたい放題!| 2008/07/14 23:20
監督: 出演:堤真一 堺 雅人 高嶋政宏 製作:公式HP 最近試写会続きで今回は久々舞台挨拶付き、『クライマーズ・ハイ』[i:58] 堤真一さん舞台挨拶に登場!(いや、監督と女優さんもいたんだけど。) 堤さんは黒のスーツに黒シャ....
Cold in Summer| 2008/07/14 16:39
満 足 度:★★★★★★★    (★×10=満点)  監  督:原田眞人 キャスト:堤真一       堺雅人       尾野真千子       高嶋政宏       山崎努       遠藤憲一、他 ■内容■  1985年8月12日、 乗員乗客524名を
★試写会中毒★| 2008/07/13 12:05
1985年8月12日。群馬県の御巣鷹山にJAL12
ネット社会、その光と影を追うー | 2008/07/12 16:19
■動機 クライマーズ・ハイならば観ないわけにいかない ■感想 原作を捻じ曲げてまで伝えたかったものは何? ■満足度 ★★★★★☆☆ おまけね ■あらすじ 1985年8月12日、乗員乗客524名を乗せた日航機123便が、群馬と長野の県境に墜落、その一報が北関東新聞社に入る。編集部で全権デスクに任命された悠木和雅(堤真一)は記者として扱う一大ニュースに対する興奮を禁じえないが、中央紙とのスクープ合戦や組織や家族との衝突を経て、命の重さに対しわき上がる使命感を覚える。 ■コメント 横山秀夫...
新!やさぐれ日記| 2008/07/12 13:08
「クライマーズ・ハイ」とは登山時に興奮が極限状態にまで達し、高さへの恐怖心がなく
はらやんの映画徒然草| 2008/07/11 20:17
「クライマーズ・ハイ」を鑑賞してきました日航機墜落事件を追う新聞記者たちの1週間を描いた横山秀夫のベストセラー小説を、原田眞人監督、堤真一主演で映画化。事件を追いかける記者たちの、歴史的大事件への影響と葛藤の日々が綴られる。ストーリーは・・・1985年...
日々“是”精進!| 2008/07/10 15:00
監督:原田眞人 出演:堤真一、堺雅人、尾野真千子、高嶋政宏、山崎努、遠藤憲一 「1985年8月12日、羽田発大阪行日航123便が乗客524人を乗せ消息を絶った。 群馬か長野か・・その日山に登る予定だった北関東新聞の悠木は、日航全権デスクを任命された。 誰も経験し
日々のつぶやき| 2008/07/09 11:46
「クライマーズ・ハイ」★★★★ 堤真一主演 原田眞人、2008年、145分 仕事について考える、 毎日、仕事が楽しくてたまらない、 そんなふうにはなかなか思えないが、 時々、毎日の繰り返しの中でも やりがいや達成感を覚える、 そんな時まだ続けられるなと ...
soramove| 2008/07/09 08:17
'08.06.25『クライマーズ・ハイ』(試写会)@一ツ橋ホール Mッスが当選! おこぼれにあずかって行ってきた。 「1985年8月12日群馬県御巣鷹山の山中に乗客乗員524人を乗せた日航機が墜落した。北関東新聞社の遊軍記者悠木はこの世界最大の航空機事故の全権デスクに任命...
・*・ etoile ・*・| 2008/07/09 00:41
 チェック 、 ダブルチェック
悠雅的生活| 2008/07/07 21:05
土曜日、八戸フォーラムで映画を観ました~。 1本目に観たのが、「クライマーズ・ハイ」。 話としては、1985年、群馬県の北関東新聞社に勤める新聞記者の男。山登りが趣味な男は、友人と山登りに行く約束をする。しかし
欧風| 2008/07/07 18:44
舞台構成の巧さがスクリーンに見入らせる!  
Akira's VOICE| 2008/07/07 17:31
映画「クライマーズ・ハイ」についてのレビューをトラックバックで募集しています。 *出演:堤真一、堺雅人、尾野真千子、高嶋政宏、山崎努、他 *監督:原田眞人 *原作:横山秀夫 感想・評価・批評 等、レビューを含む記事・ブログからのトラックバックをお待ちしています。..
映画レビュー トラックバックセンター| 2008/07/07 14:09

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