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2024/04/27 09:44 |
デジタル証拠の有用性
デジタル証拠』とか『情報証拠』というのをご存知ですか?


この単語を聞いて、頭に上がるトピックスといったら、恐らく『送金指示メール問題』でしょう。
ファックスで届いたメールの印刷文に、個人が特定できる情報だけを黒く塗りつぶしただけで、やれ本物だ偽物だと、ほとんど無意味な言い争いが繰り広げられました。

今や、パソコンも携帯電話も、もはや1人に1台が当たり前の時代になり、だいたいの業務処理をパソコンで行う社会。業務の効率化とか迅速化とかを考えれば、デジタルはもはや今の社会に無くてはならない、切り離せない存在となっています。
そういう、仕事の情報が『0』と『1』で表現され、デジタルの世界に当たり前のように飛び交うからこそ、気をつけたいのが、「犯罪や事件が発生した際、デジタル情報は、証拠として成り得るか」。

色々な問題があります。
   1.デジタル情報は消失しやすいため、すぐに差し押さえなければならない
   2.デジタル情報は改変しやすいため、証拠としての真正性を保障しなければならない
   3.証拠となるデジタル情報が、「その日時に」「その場所で」「その人が」作られた、という
     証明ができなければならない
etc.


デジタルの世界が普及した裏には、色々な問題がありますね。
粉飾決算とか、構造設計偽装とか、Winnyをはじめとする情報漏洩とか。
数え切れない不祥事を、如何に社会全般に適切に説明するか。それはすなわち、色々な問題を内包しているデジタル情報が、『証拠』として、どれだけの効果を発揮するか、にも深くかかわってくるのではと思います。

社会を支えている裏側で、不確定な要素を持っているデジタル情報。
色々な問題の発生源であるからこそ、解決の糸口でもあるデジタル情報。
証拠としてどれだけの、どこまでの有用性を占めているか、また、より一層の有用性を引き出すには何をすればいいのか。進化し続ける情報社会は、また新たな問題点に差し掛かっています。


参考URL
  @police-セキュリティ解説 - デジタル・フォレンジック
      http://www.cyberpolice.go.jp/column/explanation08.html
  特定非営利活動法人 デジタル・フォレンジック研究会
      http://www.digitalforensic.jp/
  まるちゃんの情報セキュリティ気まぐれ日記 - フォレンジック
      http://maruyama-mitsuhiko.cocolog-nifty.com/security/cat2169763/index.html
  IT技術者のためのデジタル犯罪論 - 700デジタル証拠論
      http://www.ofours.com/books/48/contents/archives/700/
  Jemのセキュリティ追っかけ日記+α - フォレンジックに物申す(完了)
      http://jem.serveftp.com/sec-blog/archives/2005/11/post_50.html

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2006/04/13 07:22 | Comments(0) | TrackBack() | Diary

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