人種差別問題に一石投じても、環境破壊問題に波乱が及びそうな。
そんな冗談はさておき、僕の映画歴は到底まだまだ自慢できるほどではなく、ましてやミュージカル映画といったら、『オペラ座の怪人』、『シカゴ』、『プロデューサーズ』、『ドリームガールズ』くらい。
どれもこれも、普通の映画とは比べ物にならないくらいのエネルギーを発散していますが、『ヘアスプレー』は、それらのミュージカル映画の中でも、エネルギーの発散の量・質共に群を抜いている作品です。文字通りの、ノンストップ・ハイテンションムービー。観ているこっちも、終始体がうずうずして、気がついたら(勿論映画館内ですから静かにですけど…)足がステップを踏んでいました。
そんな、常時アドレナリン分泌しまくりの作品でも、その裏にはちゃんとしたメッセージ性があります。
人は、必ずどこかにコンプレックスを持ち、方や自分の僅かばかりの優位性を挙げ連ねて、『差別』という踏み台に立とうとする。そんな環境の中でも、ちゃんと自分を見つめ、自分を磨いてきた女の子。多少の体型のコンプレックスは何のその。自分が輝く要素が何なのかを知っていれば、それをとことん磨き輝かせる。いつしか、その前向きな姿勢が、周囲の人の意識を変え、そして社会の動きまでもを変えていく。
勿論できすぎ感満載だけど、楽しいからいいじゃないかー!
やっぱりミュージカルは、どんなコアなメッセージを内包していても、楽しくないといけませんねぇ。
まぁ何よりもこの映画の見所は二つ。『ドリームガールズ』でアカデミー助演女優賞を獲得したジェニファー・ハドソンと同じように、四次元ポケットにそのエネルギーを隠し持っているのかと言いたくなるくらいエネルギッシュな女の子、トレーシー・ターンブラッド役のニッキー・ブロンスキー。しかも、『ヘアスプレー』でスクリーンデビューでありながら、主演というから驚きです。
そして、やはりこの作品で決して見逃せない、ジョン・トラヴォルタとクリストファー・ウォーケンのツーショット。しかも夫婦役ですよ夫婦役! 妻の方がジョン・トラヴォルタというから、一体何事かと思いきや、ノリノリにハマっていらっしゃいました。あのジョン・トラヴォルタが、カルメンのドレス着てタンゴ踊ったり、純白ドレスに身を包んで社交ダンスを踊ったり。『ジョン・トラヴォルタ』と説明がなければ、多分分かりませんでした。
そんなこんなで、今までの疲れが一気にすっ飛ぶくらいの、本当に心から「楽しい!」と思える作品です。是非、劇場でご覧になってください。
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人の心を失う前に
Central Intelligence Agency。アメリカ合衆国の諜報機関。
国家情報長官によって統括され、アメリカ合衆国の国策遂行の為に、情報収集・対外工作を行う機関。
CIAを取り扱う、もしくは直接・間接的にCIAがかかわる映画は、これまでにも多数存在する。そのうちの多くがスパイ映画やアクション映画だ。作戦を確実に遂行させる為に、己の頭脳と体力を存分に活用し、手にした武器で敵と戦う。正義が勝ち、悪が滅びるというお決まりの構成は、もはやアクション映画の常套手段とも言えるだろう。
だが、その姿は決して本当ではない。『諜報機関』という名前からして格好いい印象を受けるが、事実それらの仕事振りは、正に泥臭い。『諜報』という仕事は、決して「誰かを幸せにする」類の仕事ではない。ましてや、「これ以上不幸にならない」ようにする仕事ですらない。自分達が優位に立つ為、その為に時には人を不幸に陥れる、汚れた仕事なのだ。たとえそれが、未来の行く先に多くの人を救うようなことに繋がっていても、決して気持ちいいものではない。確実に自分を含めた『誰か』を『不幸』にするのだから。
「決して誰も信用するな
『諜報』という仕事は、自分の手が汚れても決して厭わない、心を凍らせた、もしくは心を失った人間でないとできない仕事なのかもしれない。
自分はいつ危険な目に遭うか分からないから。明日、いや、数時間後には死ぬかもしれないから。自分達の業績で得た甘い汁をすすっている、『表』の人間がいるというのに。
ましてや、その傍らに、自分の身を引き換えにしても守りたい大切な存在があれば、尚更だ。
現在、漫画家・きたがわ翔氏が角川書店の漫画雑誌『コミックチャージ』で、『デス・スウィーパー』を連載している。直訳すれば、『死の清掃人』。つまり、『死体処理請負人(会社)』というものだ。
死体の処理を請け負う仕事が存在するというのは、以前より知っていた。しかし、それを題材とした漫画というのは、どの世界をみてもこの作品以外にないだろう。少なくとも日本国内では。人知れず自殺を図ったり、孤独死を遂げた後の惨状を生々しく描くことで、現代社会が、とりわけ『格差』が生んだ軋轢や、有史以来持ち続けている差別、そして、その裏で文字通り『手を汚す仕事』を請け負っている人がいる、ということを、生々しく描いている。
『グッド・シェパード』を観賞している最中、その漫画を思い出した。今、目に見える、眼球に飛び込んでいる情報は、決して全てではない。その裏で、普通の人は決して手を出したくないと思うような『仕事』に携わっている人もいる。
でも、その人たちは、最初から心の凍りついた人、心を失った人たちではない。そうせざるを得ないのだ。自分の意思でその『仕事』を選んでしまったからには。
この作品はフィクションであるが、当時の真実を忠実に描いているという。
CIAの誕生は、功績なのか、それとも罪なのか。冷酷なまでに淡々と描かれている『グッド・シェパード』は、鑑賞者にそう問い掛けているように思える。
これまでのアメリカは、「自分達(=アメリカ)にとって敵であるものを倒す事、即ち正義」という理念が、国土、国民のほとんどを覆い尽くしてきた。それは、今まで公開されたアメリカ産の(特にアクションやサスペンス系の)映画でも随所に見られる。だが、その理念の裏側で、『悪』と見なされた存在の憎悪がこれまで以上に燃え上がっている、というところまで見ていない。「正義は勝ち、これでこれまでの禍根は一切消える」と思っている。だが、今も尚止むことのない自爆テロの数々は、決してそうではないことを物語っている。そして、「自分達がやっていることは、本当の意味で『正義』なのか」と疑問を投げかけ始めている。『華氏911』で、音楽を聴きながら、または口元に薄ら笑いを浮かべながら、人を殺しているところを目の当たりにしている時と同じように。
社会情勢にフェアであるように製作されているが、やはりこの映画も、どこか「アメリカ視点」であるように思えてならない。
そして、彼等が『敵』として見なしている者達は、得てして「~~に住んでいる、または~~を信仰宗教としている」と思われがちだが、住んでいる場所、信仰している宗教がテロリストと同じだからといって、テロリストと同じように括りつけることはできない。どんな世界に住まう者でも、そこに住む普通の人々は、自分の国、自分の生きる地域の平和を願うものであり、それを脅かすものは決して赦そうとしない。
普通の人たちが平穏無事な世界を願っているのは、地球の裏側とて同じ事なのだ。
実のところ、この作品は2人のアカデミー賞受賞者を擁した作品でありながら、出演者の意気込みや意見といった声を聞くことは全くと言っていいほどない。「アメリカ人俳優だから、下手な事を言う事が出来ない」というのもあると思うが、それ以上に、今も尚現実に起こっていることに、その渦中で理不尽に命を摘み取られていることに、「コメントを残す」ということ自体おこがましいと思っているのではないか、と考える。
彼等は何も言えない。だからこそ、その逼迫した状況をせめて多くの人に共感してもらうように演じる。『演技』という範疇内で収まるのではなく、まさにスクリーン上に投影される全てが、「今も尚現実に起こっている」と思えるように。
戦場に縦横無尽に鳴り響く銃声や爆音。立ち込める硝煙と、血と肉の腐敗臭。そして、高く積まれる鮮血と肉塊の惨状。それらは全て、人が人であるが故の愚かさ、過ちの証であり、人が人であることを失わせる証でもある。そんな惨状が続けば、やがて自分がとっている行動すらも、『正義』なのか『悪』なのかの判断もつかなくなっていく。
これから先も、そんな世界がこの地球上のどこかで勃発するのだろうか。そしてその度に、誰かが死に、誰かが憎み、誰かが復讐を企てるのだろうか。
この作品が、『滅びの道』への歩みを食い止めるための一石にならんことを。
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巷で噂の『空気読み力』をやってみました。
結果はこちら↓
空気読み力 : 41 (Aクラス/一般人)
【空気読み力説明】
とりあえずTPOを読む力はかなり上みたいなのですが、その他の力がガックリと低いのはどうしたら。それも『空気支配力』なんて微々たるもの。カリスマ性の欠片もないのですね…… orz
ちなみにサイトの質問ですが、過去を振り返ると意外と「うっ…
」と思ってしまうことがしばしば。これでも自分にとって「まぁ、こんなもんダロ」と甘めに回答しているので、自信過剰でも何でもなしに普通に回答していれば、多分BクラスとかCクラスとか、割合空気の読めない人になっていたかも。
あらゆる場面で空気が読める人なんて数える程しかいないと思うのです。むしろ、若干空気が読めない、という方が、人間らしいし、ある意味『一般人』なのかもしれません。
まぁそれ以前に、このサイトは単なる遊びですし、「空気を読む」なんて肩肘張らずとも、少しの気遣いを心がける、というだけで、自然とその場の空気はいい方向に変わると思いますよ。
結果はこちら↓
空気読み力 : 41 (Aクラス/一般人)
【空気読み力説明】
1.空気支配力 | 「空気を読む」というよりは、自ら空気を作り出し、コントロールすることができる力。場の主導権を握ることができる。 |
2.人間洞察力 | 部分的な会話や表情から、他人の考えや感情を読み取ることができる力。ホンネとタテマエが分離しており、言いにくいことをはっきり言わない日本では特に重要。 |
3.文脈把握力 | ある社会、集団、会話などの場で形成されている「コンテキスト(文脈)」を把握する力。 |
4.会話柔軟力 | 必ずしも自分の本心とは異なっていても、相手に合わせたり、役割を演出することで柔軟に会話を運用することができる力。場の「和」を保ったり、「楽しさ」を演出するためにも重要。 |
5.TPO力 | TPOをわきまえた言動ができる力。TPOをわきまえず、他人に不快感や気まずさを与えるのもまた「空気読めない」と思われることがある。 |
とりあえずTPOを読む力はかなり上みたいなのですが、その他の力がガックリと低いのはどうしたら。それも『空気支配力』なんて微々たるもの。カリスマ性の欠片もないのですね…… orz
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あらゆる場面で空気が読める人なんて数える程しかいないと思うのです。むしろ、若干空気が読めない、という方が、人間らしいし、ある意味『一般人』なのかもしれません。
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