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2024/03/19 16:16 |
[Review] アイアンマン
アイアンマンヒーローものの作品というと、一定の悪役が存在し、それを蹴散らすために孤軍奮闘する、というのが割りと定説。その中で、自分が得た力が果たして自分の果たすべき目的にかなっているか、それに対する対価や責任の支払いの発生、愛する者を危険に巻き込んでしまった時の苦悩。往々にしてそんな想いがメインテーマであるかのように観る者に突きつけていくのです。
そんな物語に一線を画しているのが、この『アイアンマン』。はっきりとした線引き、というわけではないのですが、まぁいつも通りの展開でしょ、と多寡を括っていたら実は割りと違っていた、というのが第一印象です。何と言っても、倒すべき対象が、明確に『悪人』ではなく、『武器』なのですから。しかも、『正義感』で動くというより、『贖罪』として動く。自分が得た超人的な力に溺れてしまいそうになるはずなのに、これまでの自分の功績の『醜さ』が、彼が本当にすべきことに目を覚まさせてくれる。だから暴走も、強欲による使役もしない。

この作品で、「『人を殺した数』が自分のこれまでの功績にしたくない」という考えを、アメリカ人他の人達にも浸透してくれればいいんですが……
如何せん、武器の密輸や裏取引というのは、未だに横行しているのが実情。報復には報復を、血には血を。たとえ敵でも、不必要に人に対して暴力を振るうことは一切無く、また、それを裁くのも、『力ある人間』の行うことではなく、それによって苦しめられた人達の手によって裁かれるのが最も重要だという判断。たとえ短い間でも、彼が見てきたもの聞いてきたものは、己の価値観を180度変えてしまうほどの痛烈であり、同時に得がたい経験でもあったのでしょう。


が。
作品としてはというと、面白く最後の方まで進んだと思いきや、最後のクライマックスは、テクノロジーやヒーローものから一転して怪物ものに! という感じになってしまい、観ているこちら側としては「ええぇぇぇっ??」と思ってしまうばかり。予想外の展開ではないにせよ、テクノロジーばりばりの作品が、最後の最後で思わぬSF調になってしまったのですから。
テクノロジー好きの僕としては、何か、こう、微妙な遣る瀬無い気持ちになってしまったのは確かです。まぁ、それもありである人はありなのでしょうけれど。

そしてエンド・クレジット後のおまけ映像。明らかに次回作を匂わせる展開。でも何となく、『ファンタスティック・フォー』のようになりそうな気がしてなりません。。。

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2008/10/11 23:12 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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