スーパーマンやスパイダーマン、バットマンが繰り広げる、縦横無尽のアクションや超人的な戦闘。革新的な映像技術の開発によって、限りなくリアルに表現できるようになりました。が、ふと「こんなのが東京で繰り広げられたらどうなるんだろう?」と思ってしまいます。
網目のように首都高速が走り、それを取り囲むような超高層ビル。皇居や浜離宮、新宿御苑といった広い土地があるとはいえ、基本的には雑多でこれでもかというくらい建物に埋め尽くされている都市。そんなところに、スパイダーマンやらスーパーマンやらが登場して超人的な戦闘を繰り広げたらどうなるか。
堂々と会社を休め……ゴニョゴニョ、基い! 大迷惑ですがなっ!
交通網は寸断されるはビルは倒壊するは怪我人・死者は増大するわ、で……
とはいうものの、今でこそ彼らが絶対に必要とされるようなシチュエーションは起こっていないものの、万が一そんなことが起きれば、どうしても多少の破壊は否めませんもの。だってほっとけば彼らのアクションによって破壊される以上の損害を被るかもしれませんので。
しかしそれでも、人間は素直というか正直というか、やっぱり自分が一番可愛いのは世の常。もしかしたら死者多数かもしれない大惨事になるところを、結局怪我人数名で済んだのに、その後の自分の生活に多少の支障が出ると分かるや否や、その場を救ったスーパーヒーローに非難轟々。あれではヒーローもやる気を無くしますよ。
というわけで、今作のヒーロー・ハンコックは、ほとんど気まぐれに自分のやりたいように人助けをして、その後どんな損害が出ようとも「ゴチャゴチャぬかすな」的な態度を取ってしまうようになってしまったのです。でも、多分最初はもっと丁寧だったのではないでしょうか。それが、結局助けられた人間の自分勝手な可愛さのあまり、破壊行動にケチをつけられ、徐々に見放されて行くのですから。もうちょっとその過程を描いて欲しかったな、というのが正直なところです。
一人の男を助けるところから、彼の運命は大きく一転します。
彼を必要としてくれる存在が確かにいること、そして彼の出生の秘密。何故存在するのか、どこから来たのか。そして「やはり存在していたのか!」の、もう一人の超人的パワーの持ち主。その者との意外な関係。話はどんどん風雲急を告げていくのです!
今作は予告編からしてハチャメチャ劇が多かったので、割とコメディタッチな作品なのかなと思っていたら、案の定そうでした。お下品な台詞の連続はもとより、「これ狙ってるだろ!」というものまで。
さらには、シャーリーズ・セロン様の存在。彼女の作品はまだ数本しか鑑賞していないのですが、全てシリアスな内容のだったり、社会的な側面を持つ作品が多かったのです。が、ウィル・スミスと息がピッタリ、身体を張った、しかも家を破壊してしまうくらいの「ボケとツッコミ」の応酬がスゴイ! 新たなセロン様の側面を観たようで面白かったです。
今までにない斬新なスタイルの、ドタバタ風アクション・ヒーロー映画。是非、映画館で笑って楽しんでいただければと思います。
網目のように首都高速が走り、それを取り囲むような超高層ビル。皇居や浜離宮、新宿御苑といった広い土地があるとはいえ、基本的には雑多でこれでもかというくらい建物に埋め尽くされている都市。そんなところに、スパイダーマンやらスーパーマンやらが登場して超人的な戦闘を繰り広げたらどうなるか。
堂々と会社を休め……ゴニョゴニョ、基い! 大迷惑ですがなっ!
交通網は寸断されるはビルは倒壊するは怪我人・死者は増大するわ、で……
とはいうものの、今でこそ彼らが絶対に必要とされるようなシチュエーションは起こっていないものの、万が一そんなことが起きれば、どうしても多少の破壊は否めませんもの。だってほっとけば彼らのアクションによって破壊される以上の損害を被るかもしれませんので。
しかしそれでも、人間は素直というか正直というか、やっぱり自分が一番可愛いのは世の常。もしかしたら死者多数かもしれない大惨事になるところを、結局怪我人数名で済んだのに、その後の自分の生活に多少の支障が出ると分かるや否や、その場を救ったスーパーヒーローに非難轟々。あれではヒーローもやる気を無くしますよ。
というわけで、今作のヒーロー・ハンコックは、ほとんど気まぐれに自分のやりたいように人助けをして、その後どんな損害が出ようとも「ゴチャゴチャぬかすな」的な態度を取ってしまうようになってしまったのです。でも、多分最初はもっと丁寧だったのではないでしょうか。それが、結局助けられた人間の自分勝手な可愛さのあまり、破壊行動にケチをつけられ、徐々に見放されて行くのですから。もうちょっとその過程を描いて欲しかったな、というのが正直なところです。
一人の男を助けるところから、彼の運命は大きく一転します。
彼を必要としてくれる存在が確かにいること、そして彼の出生の秘密。何故存在するのか、どこから来たのか。そして「やはり存在していたのか!」の、もう一人の超人的パワーの持ち主。その者との意外な関係。話はどんどん風雲急を告げていくのです!
今作は予告編からしてハチャメチャ劇が多かったので、割とコメディタッチな作品なのかなと思っていたら、案の定そうでした。お下品な台詞の連続はもとより、「これ狙ってるだろ!」というものまで。
さらには、シャーリーズ・セロン様の存在。彼女の作品はまだ数本しか鑑賞していないのですが、全てシリアスな内容のだったり、社会的な側面を持つ作品が多かったのです。が、ウィル・スミスと息がピッタリ、身体を張った、しかも家を破壊してしまうくらいの「ボケとツッコミ」の応酬がスゴイ! 新たなセロン様の側面を観たようで面白かったです。
今までにない斬新なスタイルの、ドタバタ風アクション・ヒーロー映画。是非、映画館で笑って楽しんでいただければと思います。
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