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2024/03/19 12:45 |
[Review] ディパーテッド

ディパーテッドdeparted

-【形】
1.過去の
2.《婉曲》 死んだ
  [名詞的に; the~] [単数扱い] 故人 《1人》;
  [複数扱い] 死者 《全体》



この単語が表す言葉のように、主人公の二人は態度も素性も過去すらも全て全て封印し、全く違う人間をなりながら生きていきます。警官だった男はマフィアの潜入捜査のために、マフィアだった男は警官の情報を横流しするために。
自らの課せられた仕事を全うするには、如何に周囲を欺き、翻弄させるか。そして、如何に「自分が本当」だということを信じ込ませるか。
選りすぐりの頭脳と身体能力を持つ二人。完璧に自分の立場を演じ続けても、いつしか綻びが生じる。やがて、互いの素性探りへ。顔も、姿も、名前すらも知らない。それでも、自らの持つ能力と権力を最大限に活用し、敵の正体を暴こうとする。

決して交わることが無かった線が交わった瞬間、事態は大きく展開する!


香港で爆発的な人気を誇ったアクション・サスペンス『インファナル・アフェア』のリメイク版である『ディパーテッド』。約2時間30分という短い時間ながらも、互いが互いの敵対する組織に潜入し、そこで命懸けで暴き合い、欺き合いをする、というスリルが、なかなか面白かったです。
が、同じアクション・サスペンスとして分類されるだけに、『ラッキーナンバー7』に比べると、若干見劣りしてしました。比べること自体が間違っているんですけれどね。いや、配役ではなく物語の方で。だってどちらの作品も、もうこれでもか! というくらいのゴージャスな俳優さん達続出でしたから(笑)。

『ラッキーナンバー7』は、かなりラストの方まで不完全燃焼気味が続くものの、最後の最後でガッと急展開が起こり、今までの伏線やそれまで正体不明だったキャラクターの数々が爆発的に繋がっていきます。サスペンス好きとしては、「やられたっ!」と思うと同時にその快感がたまらなく感じます。
対する『ディパーテッド』は、観客としてはほとんどの全キャラクターの繋がりや素性が分かっているので、最初からすんなりと映画の世界に入ることが出来ます。そして、互いの正体がバレそうになり、互いの組織の、いわゆる『ネズミ狩り』の標的に晒される中盤あたりから、徐々にサスペンスとしてのスピード感が増していきます。ですが、最後の最後で、そのスピードは一気に加速するのか! と思いきや、(僕個人が)思ったほど加速はされず。何だか、モータースポーツのファイナルラップで、デッドヒートを繰り広げている二機の車が、あと少しでゴールというところで、二機とも、クラッシュとかそういう衝撃的なものではなく、訳の分からない要因でリタイアするのを観る、という感じでしょうか。

『デスノート』と同じく、観客として予め『追う者』と『追われる者』は分かっている作品というのは、非常に難しいと思うんですがね(勿論、登場人物である彼らにとってみれば、互いの敵対する人間の素性は一切分からない)。


ただ、それでもこの映画の見所はあって、やっぱりそれはジャック・ニコルソンかなー。
エロワード続出なのに、全然威厳や品性が欠けているように見えないのは、やはりこの人ならではの凄まじいくらいの演技力でしょうか。
レオナルド・ディカプリオも、マフィアに潜入したときの眼光の鋭さが個人的によかったです。声のトーンがもちょっと低ければ、多分パーフェクトだったかも。まぁ、それは彼個人としてのパーソナリティなのかもしれませんし、『マフィアに潜入する新米警官』としての心情を演じる上では、高めの声のトーンはむしろよかったのかもしれません。

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2007/01/21 12:20 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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