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2024/04/20 03:48 |
[Review] ハリー・ポッターと賢者の石

ハリー・ポッターと賢者の石世界的大ベストセラー『ハリー・ポッター』の第一話。邪悪な魔力を持つヴォルデモードから難を逃れ、一人生き残ったものの、父と母を殺され、預けられた先は最低の従兄弟一家に預けられる。
自分がどんな宿命を持っているのか、これから先、どんな運命が待ち受けているかも知らずに     

イギリスの小説というのは、不思議な国を描く小説が数多くありつつも、それを『不思議な国を描く』だけに留まらないところがすごいですね。こと、この『ハリー・ポッターと賢者の石』は、魔法の世界の導入を描きつつ、あくまで主人公はハリー・ポッターで、ハリー・ポッターとはどういう人物かを描いている、正に最初の導入部分の王道とも言うべき作品です。彼と彼を取り巻く人物関係、迫り来る運命と危機、その陰に潜む陰謀。言うまでも無く、全ての始まりがここに詰まっています。

勿論、それはこれから先の、『ハリー・ポッター』という人物が作り上げていく上での、出発点にもなります。
両親を敵に殺され、10年以上も最低の従兄弟一家に預けられてよく捻くれなかったなとも思ってしまうのですが…… 何よりも偉大な魔法使いの血を受け継いでいながら、自分の素性を全く知らない、というのも、彼の人となりをよく表しているのでしょう。『孤独』という彼を。最初にシーンで、動物園のガラスケースに閉じ込められた蛇との会話も、正にそれを裏付けています。
他にも、クリスマスに帰る家が無く寮で暮らさなければいけない、というところや、『みぞの鏡』に自分の両親が映し出されたことも。

周囲は全く知らない。あくまで彼が伝説の子供である、ということだけ。
でもそれが、更に彼に『孤独』の拍車をかける。
それでも彼が、勇敢に悪に立ち向かって言ったのは、自分を信じてくれる、自分を支えてくれる友達がいたから。色んなことが嵐のように起こったけれど、何よりも彼にとって大切なことは、初めての友達が出来た、ということ。辛く苦しく、時には逃げたくなるような運命が立ち向かってきても、『友達』という逃げずに戦える糧を得られたからこそ、彼は目覚しく成長し、強くなっていったのだと思います。


それにしても、だ。
彼は魔法使いというより、超能力者というか、念動力者では? と思うことが。
まぁ、魔法使いと超能力者が、どこがどのように区別されるか、なんて言えた例しはありませんが、なんか、こう、彼の放つパワーって、魔法というか何となく技っぽい。勿論、原作がそうなっていれば否めることは出来ませんが。

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2004/11/02 08:26 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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