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2024/04/25 21:25 |
[Review] ザ・マジックアワー
ザ・マジックアワー『THE有頂天ホテル』の時も、鑑賞した友達とメールとかで台詞のラリーをしながら遊ぶくらい名(迷?)台詞が多かったのですが、今作もこれまた名台詞が多く。話のネタには事欠きません。

『THE有頂天ホテル』は、一つのホテルの下で起こる様々な人間ドラマ。一見何の関係も無いように見える人間関係も、ひょんなところで出会い、ぶつかり、交錯していく。予想もつかない展開の数々は笑わずにはいられません。対して『ザ・マジック・アワー』は、話の筋は一貫していて、使われるネタも割りとベタ。でもベタだからこそ、堂々と真剣勝負でやっているから、滑稽すぎて笑いを引き出すのでしょう。
『THE有頂天ホテル』もそうでしたが、今作も、映画というよりはどちらかというと舞台のような感じです。まぁ、監督・脚本の三谷幸喜氏が、映画監督というよりかは舞台監督としての実績が大きいからなのでしょうけれど。だから、最初の方のシーンはどちらかというと映画という感じがせず、舞台という感覚が大きいと思いました。それも『THE有頂天ホテル』よりもはっきりと。
最初の方の演出というか俳優さん達の演技が、妙に舞台っぽい、というより態とらしい(悪い意味で)と感じたので、「もしかしてこの作品は失敗か?」と思いました。が、気づいたら引き込まれてて、そんな感情はどこへやら。すっかり作品に魅入られてしまったのです。
しかし何と言っても、『THE有頂天ホテル』以上に名優さん達が勢揃いですね。それも主役級の方々が。さらに、ほんの数分の出演でしかないカメオ出演にも関わらず。三谷幸喜監督が、「僕の人徳の成せる業」とか言ってしまいそうですけれど、ほんのカメオ出演でもここまで集まるのですから、それはそれで言い得て妙かもしれません。

『マジックアワー』とは、黄昏の夕焼けから夕闇に空が染まろうとする時の僅かな時間。1日で最も美しい時間、だそうです。今作は結局のところ、『マジックアワー』については説明部分のみで、それを巧みに利用したシーンは用意されてはいなかったように思うのですが……
まぁ、あくまで『マジックアワー』とは一つの題材であり、この作品の趣旨は、「素敵な時間を有難う」というところでしょうか。たとえそれが目に見える結果に結びつかなかったとしても、自分の中では最高の経験となる。そして太陽がある限り、『マジックアワー』は決して終わりではない。また明日も、その次も、きっと『マジックアワー』はやってくる。そう思って毎日を送ればいい。そんな感じでしょうか。
この作品、是非、映画ではなく舞台としてやっていただければと思いました。むしろその方が面白いかもしれません。舞台ならではの演出とかもできそうですし。


おまけ。
最初の方のシーンで5日以内に人探しをする、というところですが、「明らかに5日以上経過してるだろ!」というツッコミは無しの方向で。

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2008/06/07 23:50 | Comments(1) | TrackBack() | Review - Movie

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コメント

もう見たの!? はや~い!!

こないだ昼休みの時間に商店街をプラプラしていて、ふと小汚い本屋に
入って一人で物色していたら、隣に汚い滑降したおっさんが寄ってきて、顔見たら三谷幸喜でした。 三谷の舞台も見に行ったことあるけど、
めちゃ面白いよ~。チケットは入手困難だった・・
posted by そめこりんat 2008/06/08 17:10 [ コメントを修正する ]
今! どこにいるか! わからなくなった!
チケット以上に、モノホンの三谷幸喜氏に遭遇する方が困難よアナタ……

ふふっ、もう観てしまいましたよ。今回もオモロイ台詞が盛り沢山っすよ。佐藤浩市も面白いけど、やっぱり西田敏行最高だわ。早くアナタも鑑賞しなさ~い! そして台詞ラリーしましょう。

>もう見たの!? はや~い!!
>
>こないだ昼休みの時間に商店街をプラプラしていて、ふと小汚い本屋に
>入って一人で物色していたら、隣に汚い滑降したおっさんが寄ってきて、顔見たら三谷幸喜でした。 三谷の舞台も見に行ったことあるけど、
>めちゃ面白いよ~。チケットは入手困難だった・・
2008/06/09 19:01

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