赤壁の戦いも、いよいよ架橋へ。様々な将校、様々な参謀、様々な豪傑、それを支える様々な人物が、それぞれの思惑、それぞれの覚悟を背負い、赤壁の地に集う。
圧倒的な軍勢を率いる曹操軍と、英知と策略に長けた周瑜と諸葛亮。赤壁の戦いを制することは、武力や人数だけでは成しえない。誰が誰を欺き、利用し、そして『赤壁』という地の特長を熟知しそれを活かすか。三国志の中で最も過酷と言われた戦いの火蓋が、切って落とされる!
その『過酷』な戦いという伝説の通り、赤壁の戦いは、もはや凄惨の一言。武侠映画にあるような、しなやかに身体と武器を駆使した、鋭くも美しいアクションがやはり少ないのは前作同様。しかし今作の最も恐ろしいところは、スクリーンに広がる全てを炎で焼き尽くすかのような火力。「今夜の火力はちょっと凄いぞ」なんてウィスキー片手にベタな口説き文句のようなものじゃない、一面が焦土と化すぐらいの炎。そして、夥しい数の骸。赤壁の地は、文字通り血と炎で紅蓮に染め上げられた、もはや誰の手もつけられない悪夢のような場所となってしまったのです。
そんな凄惨の極みとも言うべき周瑜の一言。
「勝者はいない」
たとえ目的を果たせたとしても、あまりにも多すぎる犠牲者の骸を目の前にすれば、そう口にせざるを得ないでしょう。
しかし、覚悟を持つ者は何も戦っているものだけにあらず。女達も、ただ待つだけではなく男達と同じように生命を賭けようとします。それが、もしかしたら自軍の不利になるかもしれない展開になるかもしれないと知ろうとも。
また、中国歴史を題材にしたスペクタクル作品でありながら、笑いを誘うようなネタもちらほら。それは、Part Iにもいくつかありましたが、Part IIでも勿論健在。むしろPart IIの方が面白いかもしれません。
今作も『三国志演義』を題材に作成された作品ですが、パンフレットを見ると、ところどころジョン・ウー監督独自の解釈を盛り込んだそうです。
例えば、赤壁の戦いの出陣前に冬至の団子を食べる、というシーンは、『三国志演義』にもその奇術は無いそうです。つまり、ジョン・ウー監督の完全オリジナル。でもそこには、たとえ誰かがそこにいなくても、離れ離れになっても、皆が『家族』として繋がっているということを、たとえ台詞が無くても暗に示している、ということ。そんな、友人や家族の深く立ち切れ難い絆の数々が、この作品に散りばめられています。
さすが、二部作として作成された作品だけに、後編となる今作は色々な意味で凄まじい。でも、だからこそ必見だと思います。
圧倒的な軍勢を率いる曹操軍と、英知と策略に長けた周瑜と諸葛亮。赤壁の戦いを制することは、武力や人数だけでは成しえない。誰が誰を欺き、利用し、そして『赤壁』という地の特長を熟知しそれを活かすか。三国志の中で最も過酷と言われた戦いの火蓋が、切って落とされる!
その『過酷』な戦いという伝説の通り、赤壁の戦いは、もはや凄惨の一言。武侠映画にあるような、しなやかに身体と武器を駆使した、鋭くも美しいアクションがやはり少ないのは前作同様。しかし今作の最も恐ろしいところは、スクリーンに広がる全てを炎で焼き尽くすかのような火力。「今夜の火力はちょっと凄いぞ」なんてウィスキー片手にベタな口説き文句のようなものじゃない、一面が焦土と化すぐらいの炎。そして、夥しい数の骸。赤壁の地は、文字通り血と炎で紅蓮に染め上げられた、もはや誰の手もつけられない悪夢のような場所となってしまったのです。
そんな凄惨の極みとも言うべき周瑜の一言。
「勝者はいない」
たとえ目的を果たせたとしても、あまりにも多すぎる犠牲者の骸を目の前にすれば、そう口にせざるを得ないでしょう。
しかし、覚悟を持つ者は何も戦っているものだけにあらず。女達も、ただ待つだけではなく男達と同じように生命を賭けようとします。それが、もしかしたら自軍の不利になるかもしれない展開になるかもしれないと知ろうとも。
また、中国歴史を題材にしたスペクタクル作品でありながら、笑いを誘うようなネタもちらほら。それは、Part Iにもいくつかありましたが、Part IIでも勿論健在。むしろPart IIの方が面白いかもしれません。
今作も『三国志演義』を題材に作成された作品ですが、パンフレットを見ると、ところどころジョン・ウー監督独自の解釈を盛り込んだそうです。
例えば、赤壁の戦いの出陣前に冬至の団子を食べる、というシーンは、『三国志演義』にもその奇術は無いそうです。つまり、ジョン・ウー監督の完全オリジナル。でもそこには、たとえ誰かがそこにいなくても、離れ離れになっても、皆が『家族』として繋がっているということを、たとえ台詞が無くても暗に示している、ということ。そんな、友人や家族の深く立ち切れ難い絆の数々が、この作品に散りばめられています。
さすが、二部作として作成された作品だけに、後編となる今作は色々な意味で凄まじい。でも、だからこそ必見だと思います。
PR
トラックバック
トラックバックURL: