とにかく派手なんです!
『スパイダーマン』のように、視覚効果的に派手ではなく、
場の盛り上げ方そのものが。
『スパイダーマン』のように、視覚効果的に派手ではなく、
場の盛り上げ方そのものが。
時は19世紀の、カリフォルニアがまだアメリカ合衆国になっていない時分の真っ只中なので、そこに住む人は、どこか開拓民のような陽気でポジティブな人ばかり。
だからなのでしょうか。ゾロの戦闘シーンでも、決闘の最中に群集が周りを取り囲んで、「やれやれ!!」と喚き立てるように感じるのは。
もちろん、一部では人が死ぬシーンもあるわけですから、全部が全部というわけではありませんが、それでも、観ているこっちも闘争心を湧きたてるような戦いをするのです。
言うなれば、マタドールと闘牛ですね。
今回の観どころはもちろんゾロもそうですが、何といっても彼の妻と子供でしょう。
妻エレナ(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)は、前作でも華麗な剣捌きをを披露していました。今回はどちらかというと、肉弾を使った格闘技が割りと多いのですが、たとえ一児をもうけた後でも、その剣術に衰えはありません。まあ、もちろんキャサリン・ゼタ・ジョーンズの若さもそうなんでしょうけれど。
そして、意外にも彼の子供も大活躍。父親でもあるヒーローは、攫われた子供を助けに敵の陣に向かい、子供を助けて悪役を倒して一件落着、というのが王道ですが、ここはやはりゾロとエレナの血を引いた子供。侮れません。
『スパイダーマン』『バットマン・ビギンズ』など、多分に漏れずヒーローが抱えるダークネスな部分は少なからず存在します(今作では、ヒーローとしての活躍と、それが故に放り出し気味の家族)が、それすらも陽気な雰囲気で吹っ飛ばすこの映画は、今までのヒーローもののようにどこかジッと観る、ようなことはなく、終始手に汗握って観てました。
ストレス発散の為にスカッとしたい方に、ご覧いただければと思います。
何度観ても飽きのこない、いつまでも支持されるエンターテインメントというのは、こういう映画を指すんでしょうねぇ……
『007』も同じく、強さとエレガントさを兼ね備えるヒーローという意味では似ていますが、『007』は、静かに、シャープに、そしてクールにミッションをこなす暗殺家であるに対し、『ゾロ』は見た目も行動も全てが派手派手。時にはあきれることもあるけれど、それも『ゾロ』としてのご愛嬌の特権、というところですか。
とにかく見所満載なのでここで多く語ることはせず。
笑いと興奮の渦に巻き込まれたい! と思われる方は、是非、『ゾロ』シリーズをご覧になるべきです!
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