雲一つ無いカラッとした晴天、田舎の町を旅している最中の出来事です。電車にガタゴト揺られながら、外の風景をボーッと眺めていると、突然、黒い影が現れ、こちらに近づいてきました。何事かと思い目を凝らしてみると、その黒い影の正体はドラゴンでした。
「お前にこれを授けよう。」
そう言われて受け取ったのが、何の変哲も無いリモコン。1~12までの数字があるから、テレビのリモコン? というか、何でドラゴンがテレビのリモコン?
「これは天候を自在に操るリモコンだ。10のボタンを押してみるがよい。」
言われるままに押してみると、快晴だった空が突如として曇り始め、雨が降り始めました。
「11や12のボタンで、雨の強弱を調整することが出来る。」
ドラゴンの言うとおり、11、12とボタンを押す毎に雨の強さは強くなり、12のボタンでは窓を激しく打ち付けるくらいの雨足に。その他のボタンを押してみると、風の強弱や方向、雷を鳴らしたりすることができました。
「これは凄いですね! 好きな時に雨を降らせたり出来るんですね!
で、晴れに戻す方法は?」
「………………………」
「………あの?」
「そんなものは無い!」
「はい?」
「私は水を司る神なのだからな。晴れに戻す方法など知らん。ではさらばだ。」
そう言い残して立ち去っていきました。
それからというもの、降り止まない雨のおかげ電車のダイヤが乱れるだの、到着駅に着くなり傘を買わなければならないだの、結果は散々。何だったんだあのドラゴンは。
というところで目が覚めました。
しかしドラゴンから貰ったリモコンが、実家の古いテレビのリモコンにそっくりで、試しに押してみましたが、当然雨や風など呼び起こすことなどできず。普通にテレビがついて、普通にチャンネルが変えられるだけなのでした。
「お前にこれを授けよう。」
そう言われて受け取ったのが、何の変哲も無いリモコン。1~12までの数字があるから、テレビのリモコン? というか、何でドラゴンがテレビのリモコン?
「これは天候を自在に操るリモコンだ。10のボタンを押してみるがよい。」
言われるままに押してみると、快晴だった空が突如として曇り始め、雨が降り始めました。
「11や12のボタンで、雨の強弱を調整することが出来る。」
ドラゴンの言うとおり、11、12とボタンを押す毎に雨の強さは強くなり、12のボタンでは窓を激しく打ち付けるくらいの雨足に。その他のボタンを押してみると、風の強弱や方向、雷を鳴らしたりすることができました。
「これは凄いですね! 好きな時に雨を降らせたり出来るんですね!
で、晴れに戻す方法は?」
「………………………」
「………あの?」
「そんなものは無い!」
「はい?」
「私は水を司る神なのだからな。晴れに戻す方法など知らん。ではさらばだ。」
そう言い残して立ち去っていきました。
それからというもの、降り止まない雨のおかげ電車のダイヤが乱れるだの、到着駅に着くなり傘を買わなければならないだの、結果は散々。何だったんだあのドラゴンは。
というところで目が覚めました。
しかしドラゴンから貰ったリモコンが、実家の古いテレビのリモコンにそっくりで、試しに押してみましたが、当然雨や風など呼び起こすことなどできず。普通にテレビがついて、普通にチャンネルが変えられるだけなのでした。
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