「あんたら人間ですか?」
『サリドマイド被害』と言うのをご存知ですか? それとも、覚えていらっしゃいますか?
当時の西ドイツの製薬会社が開発した催眠剤で、副作用も少なく安全な薬として謳われ、世に出されてきました。しかし、妊婦の方が服用すると、胎児の四肢に発育不全が生じ、所謂奇形児が多く産まれるとして問題化されておりました。
これは、開発国の西ドイツだけでなく、カナダやイギリス、そして日本でも同じ問題が発生しましたが、当時の日本の法務局に人権侵害として訴えても、当局は問題を放置したも同然。「人権侵害の事実はない」と結論付けました。そういった国と製薬会社の対応に被害者が憤慨、賠償請求問題にまで発展し、当時の子供達が、被告に対して言った言葉がこれです。
『サリドマイド被害』はテレビで見ただけなのに、僕はこの言葉を、今でも耳に残って離れません。それだけ、衝撃的な言葉でした。
提訴してから10年以上、製薬会社及び国との和解が成立しましたが、それでも、手や足が元に戻るわけではない。現代医学では、四肢を移植して正常な状態にする術はありません。たとえ和解が成立しても、失ったものは、もう元には戻らないのです。
「あの時、こうしていれば良かった。」
有史以来、人間が幾度と無く繰り返してきた後悔。万人に共通する癖。目の前に広がる大問題や大災害を目の当たりにして、ようやく目覚める。「あの時、正しい選択をしていれば」。でも、もう遅い。失ったものは、もう二度と返ってこない。
戦争で失われた命も。人権問題で引き裂かれた愛情も。そして、環境問題で失われた掛け替えの無い自然も。
『不都合な真実』は、言わばアル・ゴア氏の講演内容をそのまま映像化したものですが、その映像は、もはや背筋が凍りつくものばかり。「環境問題は遠い世界で起こっている」なんて、もう考えられなくなっています。もう既に、身近なものになってきています。これまで考えられなかった自然災害が、まるで地球の怒りの如く、人間社会に襲いかかってきたから。
それにも関わらず、何故政府は動こうとしないのか? やはり何といっても、人間のうちに秘めている『傲慢』以外にも何物でもないでしょう。人間は得てして、自分が今まで行ってきたことを正しいと思うもの。正当化しようとするもの。自分の『非』を認めようとしないもの。人間が持つ『プライド』が邪魔をして、目の前の問題を直視しようとしない。更には「大したこと無い」と突っぱねる。
そうやって自分の行為を『正当化』している間にも、諸問題は刻一刻と拡大していっているのに。
環境破壊は、ただ失うだけでなく、新たに生まれるものもある。
それは、汚染物質。新種の病原菌。新たな生態系。上昇する海面。etc...
どれをとっても、人間社会を脅かす。でも全く無意味なものではない。「何とかしなければ」。人間をその気にさせるきっかけになる。
それらの真実を目の当たりにして、あとは私達が、何を考え、どのように行動するか。
つまらない『プライド』に縋り付いて、何もかもが壊れていく様をただ座視しているだけなのか。
これまでの自分を見直し、地球の為に、ひいては誰かの為に少しずつでも行動していくか。
人間社会の『テラフォーミング』は、今始まったばかりです。そして、これからも未来永劫、続けていかなければならないことだと思いました。
『サリドマイド被害』と言うのをご存知ですか? それとも、覚えていらっしゃいますか?
当時の西ドイツの製薬会社が開発した催眠剤で、副作用も少なく安全な薬として謳われ、世に出されてきました。しかし、妊婦の方が服用すると、胎児の四肢に発育不全が生じ、所謂奇形児が多く産まれるとして問題化されておりました。
これは、開発国の西ドイツだけでなく、カナダやイギリス、そして日本でも同じ問題が発生しましたが、当時の日本の法務局に人権侵害として訴えても、当局は問題を放置したも同然。「人権侵害の事実はない」と結論付けました。そういった国と製薬会社の対応に被害者が憤慨、賠償請求問題にまで発展し、当時の子供達が、被告に対して言った言葉がこれです。
『サリドマイド被害』はテレビで見ただけなのに、僕はこの言葉を、今でも耳に残って離れません。それだけ、衝撃的な言葉でした。
提訴してから10年以上、製薬会社及び国との和解が成立しましたが、それでも、手や足が元に戻るわけではない。現代医学では、四肢を移植して正常な状態にする術はありません。たとえ和解が成立しても、失ったものは、もう元には戻らないのです。
「あの時、こうしていれば良かった。」
有史以来、人間が幾度と無く繰り返してきた後悔。万人に共通する癖。目の前に広がる大問題や大災害を目の当たりにして、ようやく目覚める。「あの時、正しい選択をしていれば」。でも、もう遅い。失ったものは、もう二度と返ってこない。
戦争で失われた命も。人権問題で引き裂かれた愛情も。そして、環境問題で失われた掛け替えの無い自然も。
『不都合な真実』は、言わばアル・ゴア氏の講演内容をそのまま映像化したものですが、その映像は、もはや背筋が凍りつくものばかり。「環境問題は遠い世界で起こっている」なんて、もう考えられなくなっています。もう既に、身近なものになってきています。これまで考えられなかった自然災害が、まるで地球の怒りの如く、人間社会に襲いかかってきたから。
それにも関わらず、何故政府は動こうとしないのか? やはり何といっても、人間のうちに秘めている『傲慢』以外にも何物でもないでしょう。人間は得てして、自分が今まで行ってきたことを正しいと思うもの。正当化しようとするもの。自分の『非』を認めようとしないもの。人間が持つ『プライド』が邪魔をして、目の前の問題を直視しようとしない。更には「大したこと無い」と突っぱねる。
そうやって自分の行為を『正当化』している間にも、諸問題は刻一刻と拡大していっているのに。
環境破壊は、ただ失うだけでなく、新たに生まれるものもある。
それは、汚染物質。新種の病原菌。新たな生態系。上昇する海面。etc...
どれをとっても、人間社会を脅かす。でも全く無意味なものではない。「何とかしなければ」。人間をその気にさせるきっかけになる。
それらの真実を目の当たりにして、あとは私達が、何を考え、どのように行動するか。
つまらない『プライド』に縋り付いて、何もかもが壊れていく様をただ座視しているだけなのか。
これまでの自分を見直し、地球の為に、ひいては誰かの為に少しずつでも行動していくか。
人間社会の『テラフォーミング』は、今始まったばかりです。そして、これからも未来永劫、続けていかなければならないことだと思いました。
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