ハリウッドで流行のアクションスペクタクルを、19世紀ヨーロッパに見立てただけなので、そういったアクションや映像の視覚効果だけを楽しむためだったらいいのかもしれません。
ヴァンパイアにフランケンシュタイン、ジキルとハイドに人狼など、至れり尽くせりの悪役が登場しますが、ストーリーを重要視するのであるならば、その内の1つないし2つに絞って展開させたほうが見ごたえはあったのかもしれません。
前に観た『ブラザーズ・グリム』は、それぞれのグリム童話の描写を小技を利かせて表現していました。それでも微妙だったのに。今回はただ単純に悪役が登場して、ハンターに倒されるだけ。それぞれの悪役が登場する話とリンクさせる欠片の一片も観る事はできませんでした。製作者側の、「こういう物語に登場する悪役が内外入り乱れたアクション映画であれば、きっとうけるだろう!」という半ば浅はかな魂胆が目に見えたようでした。それだったら、アクションスペクタクルに重点を置いて、シンプルな物語の道筋をちょこちょこっとアクセント加えたほうがよかったと思います。
結局、主人公の正体も何だかよくわからないままでしたし。
最近のアクション映画は、話の展開よりも如何にド派手に見せるか、というところに重点を置き過ぎている感じがしますが、気のせいでしょうか?
昨今、色々な視覚効果を表現するツールや技術が日進月歩で進化していて、如何様にも表現できますので。
まあ、映画もエンターテインメントの一つですから、それが見所だ、と言えば、それまでだと思いますが。
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