でも、そもそもこの話自体が『不幸』を『不幸』と捉えず、笑いの一部として道筋を持っていこうとするジム・キャリーの演技と、それを持ち前の発明と本によって蓄積された知識と、奇想天外の歯の強さで突破していく力が、この映画の持ち味だと思います。
単にダークネス満載に仕立て上げるのではなく。子供にも普通に楽しめるように。また、登場人物の子供たちの強かさも、観る者に対してアピールできるように。
それにしても。
オラフ伯爵も何とまぁゴキブリ並みのしぶとさと執念の持ち主なのでしょう。加えて、子供たちを死に追いやろうとして画策する数々の罠といったら。
現実世界に照らし合わせると、見事に穴だらけですが。まぁ突破口が一つでもないと物語としては面白みも何も無いでしょうけれど。ただの不幸話に終わってしまいますから。
それをいうなら、彼らを取り囲む大人たちも大人たち。オラフ伯爵の姦計にまんまとひっかかる様も、もはや滑稽としか言いようが無く。ワクワクして幾つかの罠を突破して、何とか難を逃れたと思いきや、オラフ伯爵の下手な演技にまんまと騙され、子供たちは落胆。
言いようの無い歯痒い事態が次々と巻き起こりますが、それを乗り越えていく子供たちの勇気と知恵には感服いたしました。
たとえ、この先どんな不幸が待ち受けていても、彼らにとっては「きっと何かしら突破口がある」と思いながら、乗り越えていくのでしょう。
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