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2024/11/24 00:27 |
[Review] バーン・アフター・リーディング
バーン・アフター・リーディングたった1枚の(CIAに関する)CDを巡って、離婚調停中の夫婦(しかも2組)、出会い系サイトに没頭する整形願望の女、常にハイテンションの考え無し男が巻き起こす、あまりにもショーモナイ犯罪コメディ映画。

この作品でコメディアンではなく、今をときめく(爆)大スターを起用し、しかも従来の作品からは考えも及ばないくらいのショーモナイ役を演じさせるあたり(ほとんどがサスペンスとかヒューマン・ドラマで名を馳せていますよ!)、これまでのコメディ映画とは一線を画していると思わせているのでしょう。最初、ノリノリなのはブラッド・ピットだけじゃん! と思っていたのですが、後からよく考えて見ると、ジョージ・クルーニーもジョン・マルコビッチも、フランシス・マクドーマンドもティルダ・スウィントンも、結構ノリノリでした。
前に、奥田英朗著の『ララピポ』を読みましたが、何となくその英語版って感じ。自分の夢と幸せを掴むためのアメリカン・ドリームを直走るのではなく、自分の幸せ目掛けてトンデモナイかもしくはショーモナイことを繰り広げる、でも終着点がいまいち(というより全くに近い)見えておらず、かえって坂を転げ落ちるかのような展開に陥ったりとか。

まぁ、そんなショーモナイ人達によって繰り広げられる、良く分からない事件を担当することになったCIAの捜査担当の人達が、一番気の毒だったかもしれません。そして彼らにとっては、このショーモナイ人達が引き起こしたロクデモナイ一連の事件(でも人一人殺っちまったけど)は取るに足らず、あっさり解決されてしまうのは言うまでもなく。
ちなみにCIAに関するCDですが、CIAに関わったと入っても内部のかなり込み入った機密性の高いものではなく、やはりこれもショーモナイ内容だったというのはお約束。


総括すれば、『大スター達揃いも揃っての息抜きのための一作』とでも言うべきでしょうか。別に手抜き、というわけではないのでご安心を。
例えば、ブラッド・ピットにしてみれば、モデル出身ならではの都会的でセクシーな容貌なので、自然とスタイリッシュなアクションやサスペンスのイメージが強くなるわけです。『トロイ』で出演した際など、筋肉質でアクションに最適な肉体をしていながら、その都会的な容貌に違和感を感じたほど。でも、そんなイメージを固着されたくないのが俳優さんのジレンマ。なので、時々こういった、普段のイメージとは似ても似つかないキャラクターを演じたいと思うのではないかと。ジョージ・クルーニーやティルダ・スウィントンもそうかもしれません。
もしかしたら『トロピック・サンダー』のトム・クルーズも同じかもしれませんが。シリアスやアクション・コメディに至るまで、違和感なく多彩にこなせる俳優さんって、パッと思いつくとウィル・スミスくらいかなぁ。。。

コメディとはいえ、腹がよじれるほどの笑いがあるわけではありませんが、フフッとシニカルな笑いを取る箇所はいくつかあります。これまでとは違う、名を連ねる俳優さんの面白い演技を堪能するのも、いいかもしれません。

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2009/05/04 23:09 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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