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2024/11/23 07:14 |
[Review] ザ・シューター/極大射程
ザ・シューター/極大射程基本はアクション映画なのですが、『Mission Imposible』シリーズ、『ダイ・ハード』シリーズ、そして『ジェイソン・ボーン』シリーズとは異なり、長距離射程のライフルを使うスナイパーの、動くことはないけれど、でも確実に獲物を仕留める、スタティック・アクション。でもまぁ、それを延々と約2時間上映されてもダレてしまうので、所々で拳銃や機関銃を用いた銃撃戦もあり。いわば、『銃』のエキスパートによる戦い。

しかしこの映画、これといった特筆すべきシーンとかはなく、割と淡々と物語が進行していく作品でした。普通の銃とは違い、1~2km離れた場所からの攻撃なので、狙われた者からすれば、どこから狙われているのか分からない、また、観客としてもどこから獲物を狙っているのか分からない、というスリルを味わう事ができます。が、それもラストの方でその真骨頂を見せているものの、それまでの物語を牽引するだけの力はなく、大どんでん返しや大きく予想に反した展開も無い。主人公も一貫してハードボイルドで通っているので、大きな心情の変化もなし。

長距離スナイパーのアクション映画はあまりありませんので、アクション映画としての括りの中では、割と新鮮味のある作品ですが、良くもなく悪くもなく、という感じです。
折角、新米とはいえ注意力や分析力に長けたFBI捜査官を味方にしたのに、あくまで利用の対象であって『仲間意識』としての位置づけが希薄でした。やはりスナイパーって孤独な仕事なんですね……


そして、『ジェイソン・ボーン』シリーズなどはかなり顕著ですが、アメリカ国内では『CIA』はどちらかというと悪の組織、という位置づけなのでしょうか? しかも、あからさまに『煮ても焼いても喰えない』人物が登場すること登場すること。『アメリカ』という国家の国益を創出する為に、あらゆる手段を用いる、という話は聞いておりますが、まさか本当に映画に登場するような、誰かを陥れるやり方で国益の創出を担っているのでしょうか?
『グッド・シェパード』も観賞しておりますので、いささか疑問に感じるところでございます。
CIAであるにしろないにしろ、あそこまで性根の腐った登場人物というのは、最近の作品では珍しいですね。ファンタジー映画などで、勧善懲悪の位置づけで悪役が登場しますが、やはりファンタジー映画ということで、どこか憎めない部分も醸し出しています。が、この作品の悪役は、正に根性腐れ。他人事の戯言ですが、死んだ方が世間のためって思いたくなってしまいます。

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2007/11/16 00:55 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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