プレイヤーが出た数字の目の通り進むボードゲーム、というのは、通常のボードゲームの設定通り。それが現実となって具現化されるのは、10年前に公開された『ジュマンジ』では地球上での出来事を、今度は宇宙で繰り広げられる。
しかも、(海外のボードゲームはよく分かりませんが)通常ボードゲームは、盤面に指示の内容が書いてあるもの。『ザスーラ』ではスロットから出てくるカードに指示内容が書かれてあるから、カードが出てくるまで本当に何が起こるか分からない。正にパルプンテの真骨頂!(意味分かりません)
宇宙空間を舞台にしているので、次々と訪れるアクシデントのスケールの大きさがでかすぎます。そんな中を、たった一軒のホツンとした家屋と、二人の幼い兄弟が乗り越えていくんだからスゴイ。
ある程度、『ありえない展開』というのは予想していたのですが、それを大きく上回る出来事の数々に、笑わずにいられませんでした。
流星雨が降ったり、超重力の星の接近したり。突然飛行士が訪れたかと思ったら、ロボットが巨大化したり部屋が凍結したり。あまつさえ巨大宇宙船の侵略。そのハチャメチャ度は、最後が容易に想像つくことを補って余りあるものでした。
そして、色々な試練を乗り越える度に、太く頑丈につながれる兄弟の絆。
弟を見下す兄と、構ってくれない兄にヤキモキする弟。ゲームをしたての頃は、普通の人間の考えよろしく、「何で僕がこんな目に」と思い、互いに互いの所為にしながらゲームを進めていきますが、やっぱり、こういう身の毛もよだつほどの局面に差し迫られれば、団結して問題解決していくものです。
特に最後は、割と心温まる展開が待っていました。
兄弟喧嘩が絶えないお子さんをお持ちの、悩めるご両親には、是非、お子さんを連れて観ていただきたい映画です。面白さ満載の内容と、兄弟の大切さが一緒に分かる、そんな映画だと思います。
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