地図を見て、方角や距離、電車で行くとどれくらいかかるか、というのを計算するのは割りと得意だと思っていたワタクシ。その自身を瓦解させるくらい、北海道の広さを実感したのが3日目です。
東京への帰りのフライトは夜なので、今日1日はもうちょっと足を伸ばそうとして、選んだ行き先は富良野。ガイドブック片手に電車に乗り込み、「大体30~40分くらいかな」と思っていたら。
旭川~富良野間、約1時間30分。
雑誌やテレビ番組で幾度と無く伝えられてきた北海道の広さ。実感が湧かないままに旅をしてみましたが、その広さがよく分かる瞬間でした。常日頃からビル群の圧迫した空間の中で生活していると、ポツンポツンと佇む農家以外で、遥か向うまで見渡せるだだっ広い農地は、時間と空間を狂わせてしまうくらいの魅力に感じました。
単に僕の地図の見方と時間の計り方が間違っているというツッコミは却下の方向で。
10月。既にラベンダーの季節は終了。それは既に知っていたものの、それを考慮しなくても思ったのは、「富良野駅とその周辺は、意外なほど『これっ!』といったスポットは無いなぁ」ということ。全く無いわけではないんですよ。『北の国から』資料館に、撮影スポットの案内の地図があるのですが、25年もの長い間で、色んなところを舞台に撮影したんだな、というのが分かります。『冬のソナタ』で韓国観光巡りみたいなもんでしょうか…… まぁ、こちらの方が歴史は長いんですけれど。
そういった、『北の国から』のドラマスポット巡りという意味では、富良野駅まで行くととても魅力的だと思います。ただ、ラベンダー畑とかその他の季節の色とりどりの花畑を愛でようとするのならば、むしろ美瑛や上富良野の方がいいと思います。十勝岳への登山道とかも、割と上富良野からの方が便利かもしれません。
富良野市周辺での最大の収穫といえば……
■吉岡秀隆の子供時代の写真!(あまり『北の国から』は見たことが無く、彼自身も
知ったのは割りと最近でしたので…… お恥ずかしながら)
■菓子工房『フラノデリス』で食べたレアチーズケーキと牛乳プリン。
程よい甘さと舌触りで、天にも昇る思いでした。
流石に生ものはすぐに食べないといけないので、焼き菓子の方をお土産にチョイスして持ち帰ることにしました。
ガイドブックに遅咲きの花畑を楽しむことが出来るということで、美馬牛へ。駅から歩いて20分の、国道沿いの『かんのファーム』というところでした。
ちなみに美馬牛駅は無人駅。なので、電車が来ると嘱託の駅員さんがいらっしゃって、電車が来るのを案内したりするんだとか。その駅員さんとしばしの歓談タイム。僕の手元にあるお土産に目がいったらしく、悪気はないんでしょうけれど、
「結構大きめのお菓子のお土産ですね。奥さんのですか?」
と聞かれ、微妙にショックでしばし身動きできませんでした…… orz
一応「会社の部署へのお土産です」とは言ったものの、微妙な虚しさが僕から抜けることはなく。早く堂々とそういう受け答えしてぇなぁ、とフッと思う今日この頃でございます。
そして更に、今回の旅では両親から事前にミッションを請け負っておりまして。
それは、花畑牧場の『生キャラメル』と『キャラメルプリン』と『バルーンプリン』と『いももち』を購入してくること!
しかし、旭川市内のデパートとかを巡っても簡単に見当たらず、買い物の最後のチャンスは旭川空港で。するとようやく見つけたのです。『キャラメルプリン』と『バルーンプリン』を! しかし『生キャラメル』は既に売り切れており、『いももち』は置いていないんだとか。特に『生キャラメル』は大人気商品らしく、僕以外の観光客も、「え~、売り切れだって残念~」と嘆く姿もちらほら。
というわけで、旭川空港から飛行機に乗った瞬間、ため息しか出なくなるくらい新鮮さと面白さに満ちた初の北海道旅行。まだ今後いつ行くかもわからないのに、既にガイドブック片手に「今度はこの季節にこういう旅行に行こう!」とか思っていたりする自分がいました。
他の季節に比べ、あまり多く話題に挙がらない北海道の秋。それはそれで、人もそんなに多くないし、思うが侭に北海道を満喫するという意味では、最高の季節なのかもしれません。
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