この世で一番偉いのは、ちゃんと地に足がついて
一生懸命日々『普通』に『生活』している人たちです。
毎日早起きして、毎日学校へ行って、
毎日働いて、泣いて笑って悩んで苦しんで、
一生懸命『現実』を『生きて』いる……
それほど『普通』の人たちを笑うのなら、
貴方たちはその『普通』の人たちと同じように『生きて』いけるんですか?
出展:『東京BABYLON』
漫画やゲームの主人公のように、自分に目を向けて欲しくて、自分に耳を傾けて欲しくて、自分は特別だと思って欲しくて。
でも誰も自分に目を向けてくれない、耳を傾けてくれない、所詮は自分も『その他大勢』の中の『一』。可哀想な自分に酔いしれたままに及んだ凶行。
この世に生きる人全てが、英雄伝説に登場するような人物にはなれるわけではない。『普通』であることの『現実』を受け入れながら、日々もがいて生きている。理不尽なことに対し諦観に浸ることもあるけれど、それでも自分の生きる道を切り開く為に、日々精進努力を重ねている。
凶行に及んだ彼が、これまでどんな生い立ちを辿ってきたのか、どんな苦しみや痛みを負ってきたのか、それはきっと彼にしか分からない。
でも明らかなのは、その苦しみや痛みが、人を殺めていい理由には決してならないこと。奪われた生命は、もう二度と戻ってこないこと。そして、被害者の家族も、加害者の家族も、それまで共に分かち合った幸せは、もう二度と取り戻せないこと。
6月10日は『時の記念日』。時間の大切さを尊重する為に設けられた記念日。
どんなに願っても、過ぎ去った時間を戻すことはできない。過ぎ去った時間を無かったことにすることもできない。時間の大切さは、同時に時間の残酷さも物語っている。
だからこそ、未来を無駄にすることはできない。これから先、同じことで苦しみ、同じことで悲しむ人が、一人でも少なくなるように。
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