子供の頃受けた、ほんのささいないたずら心のいじめ。大人になれば、それは些細なこととして片付けられたとしても、当時の繊細な心であれば、その傷の深さは幾許か知れない。やがてその傷は大きく増長し、歪んだ世界観を形成していく。そしてその世界観は、『自分を傷付けるものは全て拒絶する』、『自分を中心とした、自分に忠誠を誓う者しか相容れない』世界となっていく。
けれどそれは、全てを拒絶する世界となっていることに気付いていないのだろうか。いや、本当は気付いているのだろう。でも、そうだと知っても、止めようとはしない。『自分』という『殻』に閉じこもった世界でしか生きられないから、その『殻』を作ったからには、維持し続けるしか、もう術を知らない。その他の方法など、知ろうともしないのだ。彼の、『ともだち』の強大な影響力を目の当たりにした人たちには、彼の考え方に同意出来ない者も多いだろう。でも、何故それを止めないのか。彼の強大さに恐れ慄いたのか。彼の考え方のあまりにも稚拙さに、あきれ果てたのか。
いや、彼らは知っているのだ。『ともだち』を止めなければならない、と。でも、止めようとしない。誰かに止めて欲しいのだ。一度、『ともだち』から受けた恩恵に酔いしれてしまったから。酔いしれてしまった責任を、自分で負いたくないのだ。
色んな人が、それぞれ考え方は違っていても、目的は一つ。「『ともだち』を止めなければ」。そんな中で、一度は自分の無力さに嘆き、もがき、悲しみにくれながらも、自分のやり方で『ともだち』を止めようとする男がいた。その男も、「『ともだち』を止めなければ」という考えを持つ者だった。
でも、彼が他の人とは違う考え方を持っていた、それは、「始めたものは終わらせなければならない」。それがどんなに些細なことでも、子供じみた遊びでも、いつかは終わる。いつかは終わらせる。『ともだち』は、自分の作った殻に永遠というほどの時間に閉じこもることを望んでいる。それでも、終わらせなければならない。その後に、どんな結末が待ち受けていようとも 。
で、感想ですが……
2作目に続いてやっぱりですかというのがどうしても。。。 orz
2作目に続き、展開はあまりにも早すぎて中途半端感は否めず、何か知らない間にラストに行ってしまったような、そんな印象を受けました。印象に残ったところはどこか、というと、やっぱりラストの部分かなー、という感じで。2作目と異なり、主人公級の人物が色々なところを行ったり来たりすることは少なくなりましたけれど。
そんなこともあって、この映画が公開される前に「原作とは異なる展開!」とありつつも、その恩恵があまり受けられず。ここまで書くと踏んだり蹴ったりなのでこのへんまで。
ただ、映画の中と分かっていながらも、演出だと知りながらも、やっぱり『歌の力』というのは人をこんなにも元気づけてくれるんだな、と思いました。「人類を、未来を救う」だなんて御大層なごたくを並べなくても、悪に対抗するだけの絶大な力を身につけなくても、人を感動させる、人を引き付ける力を身につけることができる。そんなことを思う作品だと思います。
けれどそれは、全てを拒絶する世界となっていることに気付いていないのだろうか。いや、本当は気付いているのだろう。でも、そうだと知っても、止めようとはしない。『自分』という『殻』に閉じこもった世界でしか生きられないから、その『殻』を作ったからには、維持し続けるしか、もう術を知らない。その他の方法など、知ろうともしないのだ。彼の、『ともだち』の強大な影響力を目の当たりにした人たちには、彼の考え方に同意出来ない者も多いだろう。でも、何故それを止めないのか。彼の強大さに恐れ慄いたのか。彼の考え方のあまりにも稚拙さに、あきれ果てたのか。
いや、彼らは知っているのだ。『ともだち』を止めなければならない、と。でも、止めようとしない。誰かに止めて欲しいのだ。一度、『ともだち』から受けた恩恵に酔いしれてしまったから。酔いしれてしまった責任を、自分で負いたくないのだ。
色んな人が、それぞれ考え方は違っていても、目的は一つ。「『ともだち』を止めなければ」。そんな中で、一度は自分の無力さに嘆き、もがき、悲しみにくれながらも、自分のやり方で『ともだち』を止めようとする男がいた。その男も、「『ともだち』を止めなければ」という考えを持つ者だった。
でも、彼が他の人とは違う考え方を持っていた、それは、「始めたものは終わらせなければならない」。それがどんなに些細なことでも、子供じみた遊びでも、いつかは終わる。いつかは終わらせる。『ともだち』は、自分の作った殻に永遠というほどの時間に閉じこもることを望んでいる。それでも、終わらせなければならない。その後に、どんな結末が待ち受けていようとも
で、感想ですが……
2作目に続いてやっぱりですかというのがどうしても。。。 orz
2作目に続き、展開はあまりにも早すぎて中途半端感は否めず、何か知らない間にラストに行ってしまったような、そんな印象を受けました。印象に残ったところはどこか、というと、やっぱりラストの部分かなー、という感じで。2作目と異なり、主人公級の人物が色々なところを行ったり来たりすることは少なくなりましたけれど。
そんなこともあって、この映画が公開される前に「原作とは異なる展開!」とありつつも、その恩恵があまり受けられず。ここまで書くと踏んだり蹴ったりなのでこのへんまで。
ただ、映画の中と分かっていながらも、演出だと知りながらも、やっぱり『歌の力』というのは人をこんなにも元気づけてくれるんだな、と思いました。「人類を、未来を救う」だなんて御大層なごたくを並べなくても、悪に対抗するだけの絶大な力を身につけなくても、人を感動させる、人を引き付ける力を身につけることができる。そんなことを思う作品だと思います。
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