正直、こんな胸糞悪い映画は初めてでした。
別にそれは右よりだろうと左よりだろうと関係なく、ただありのままに感じた感情です。
何でこんな映画がパルムドールに? とも思ったのですが、むしろ『同時多発テロやイラク戦争の裏舞台はこんなにも醜い』というのを突きつけられた、という意味では、確かにパルムドール受賞も否めなくはないかと。
でもいくら色々なところにマイケル・ムーアのジョークを散りばめられたとはいえ、はっきり言って笑えない。
また、同時に自分が如何に勉強不足か、というのも考えさせられました。
この内容が真実か嘘か、正義か悪か、そんなことはどうでもよく、ただ『事実の表面しか見ていなかった』ということに。
CLAMPの『東京バビロン』という漫画のある一話に、「報道されている内容は現実だけど真実じゃない。真実は視聴者が自分で考えて判断していい」とあります。
例えば、ある殺人事件について、ある人にとっては絶対に裁かれるべきと考える人もいれば、致し方ないと考える人もいるかもしれない。
言葉も宗派も思想も違うし、果ては60億も人間がいるのだから60億通りの考えがあって当然なのです。
一番いけないのは、「あの人がそういっているんだからそうに違いない」と盲目的に考える事。もちろん、僕が今そうではないとは決して言えませんが。
「今目の前にあるものが、必ずしも正しいとは限らない」
常日頃から、ネット界で頻繁に叫ばれている事です。
こういう時代だからこそ、自分で判断しなければならないと考えます。
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