金だったり。麻薬だったり。SEXだったり。権威だったり。そして、殺人だったり。
表向きは透明で綺麗に見えても、その裏側が綺麗だとは限らない。むしろ、ドロドロに汚れに汚れた中毒患者の巣窟だったりします。
今の動植物に系統付けるのと同じように、その系統の頂点に人間を据えるのと同じように、人間というのは、必ず何かしらの頂点に立ちたいという渇望に飢えています。それを満たすために、色々な財やサービスで埋め尽くそうとしますが、時にそれが満たされないと、人は破壊行動に移ります。
その相手が、単に人だったり、ひいては国家だったり。
今、日本全国を席巻している、児童殺人事件と同じですね。満たされないから、人を殺す。
そして、それに手を貸す商人も、彼らに手を貸すとは言いながらも、その実は自分の望みをかなえる材料とでしか見ていない。そのだけに、「人殺しの惨状」と、「人間を捨てたくない」という台詞は、あまりにも堪えるものだったのでしょう。
まあ、それは『人』としての心があってこそのことですが。
一体、『戦争』で一番悪いは誰?
国際社会に亀裂を入れる政治家?
銃器を向けて人を殺す兵士?
人を殺す道具だと知りつつもそれを売るビジネスマン?
彼らのうち誰か一人でも止めれば、戦争は無くなる?
それとも、武器そのものを無くせば、戦争は無くなる?
ニコラス・ケイジが扮するユーリー・オルロフは言いました。「私が武器の売買を止めても、誰かが売買を行う」と。
武器を無くそうが戦争を引き起こす人を無くそうが、必ず次が現れる。自分を満たす欲望と共に。
では、人の『欲望』が無くなれば、戦争もなくなる?
そもそも、人から『欲望』を取り上げる事ができる?
もしかしたら、戦争が無くなる頃には、そこにいるのは人間の背格好をした「人間で無いもの」が闊歩しているのかもしれませんね。
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