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2024/11/23 07:30 |
[Review] バイオハザード III
バイオハザード III『バイオハザード II -アポカリプス-』から、かの恐怖のゲームの臨場感がほとんど感じられなくなり、そして『バイオハザード III』に至っては、もはやバイオハザードの路線から完全に離れているわけですけれど、「ゲームから完全に一線を画したアクション映画」という位置づけで鑑賞すれば、これはこれでありかな、と。
むしろ、『バイオハザード』というゲームを引きずった状態で観賞する、という考え方が間違いだったのです。あくまでゲームの世界観は、一作目の『バイオハザード』で十分なくらい語りつくされたもの。それを二番煎じのように続編を作ったくらいでは、すぐに飽きられてしまう。「世界観をそのままに続編を作る」というより、「世界観のコアとなる『アンデッド』ものの続編を作るとしたら、どうすればいいのか」という思考の元での集大成が、この作品だと思うのです。僕が『バイオハザード II -アポカリプス-』で期待はずれだと思ってしまったのは、変に『バイオハザード』の延長線を持ってこようとしたから。それ自体が間違いだったのです。『映画』として進化した、『ゲーム』とは全く違う『バイオハザード』。そういう視点で観賞した結果からか、割と楽しく観賞することができました。

単にアクション・バトルを繰り広げるだけでなく、色々なところで、これまでのアクション・バトルを覆す仕掛けも面白かったです。ヒーロー(ヒロイン)が正体不明で、最後のシーンにその正体が暴かれたり、善悪が入り違えたり、または入り混じったり、割とこれまでのアクション・バトルは、そういったことが常套手段として使用されてきましたが、『バイオハザード III』は、それらとはまた違う路線を進んでいます。
そういった勢力に対抗する、または利用していくことで、自分とその周囲と、ひいては現状を生み出してしまった諸悪の根源の核心を突き止めるために、一つ一つコマを進めていく、またその勢力も、主人公アリスに組み込んだプログラムを利用し、恐るべき計画を遂行しようとする。頭脳戦というより、己の五感をフルに活用した戦い、とでも言うべきでしょうか。
かなり濃密で見ごたえがありますが、それを90分程度でまとめあげてしまうのもさすがです。もうちょっと長くても面白かったかな、と思いますが、あまりダラけるのはアクション・バトルとしてがNGですからよしとしましょう


さて、これで『バイオハザード』シリーズは終了、とのことですが、どう観てもラストのシーンは続編がありそうな気配……
まぁ、そもそもの根本的な解決には至っていないわけですから、どのようにして映画『バイオハザード』が幕切れになるのか、結構観てみたいと思うのです。なんてったって、アリスには無数とも言うべき味方がいるのですから……

その無数とは……!!

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2007/11/03 11:16 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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