改めて観ると、結構傍迷惑な発明ばかりやなぁ、と。
まぁそれは『今』の感覚からみたものですが、当時の科学水準から見ればとんでもなく夢溢れるものばかりだったんでしょうね。人や動植物の力を借りずに、科学の力で自動的に物事を進めるのは、人間の飽くなき探究心の成せる業なのでしょう。
色々と科学の小難しい話や単語が満載ですが、話の流れはいたってシンプル。
そして、この映画は何といっても、主人公レイが、固定観念に凝り固まった大人たちに接していって成長する過程を物語っています。
最初は単に発明好きの少年が、大人たちの思惑に翻弄されながらも、「では自分はどうするのか?」という確固たる信念を持つようになっていく。
それを本質(軸)として、大友克洋氏の物語の緻密さや映像美が枝葉として繰り広げられています。『千と千尋の神隠し』みたいな感じですね。
もちろん、高飛車で高慢ちきで傍若無人なヒロイン・スカーレットの心情の変化も、『お金儲けの裏側』をその目で実際に見ることで変わっていく様子も、一つの少女から大人への成長の過程として描かれています。
シンプルでのめり込み易い映画であるものの、声優陣が……
主人公レイ役とヒロイン・スカーレット役はともかくとして、その他があんまり……
特にロイド役の声優さんなんか、ちゃんと言葉を発音できてないじゃん……
微妙にしこりが残るなぁ。う~ん……
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