別にサイコさんとか、殺人快楽主義とかでは決してないのですが(そうだったら自分が困る……)、物語のテンポとしては終始同じなのに、全然飽きが着ませんでした。
3部作のオムニバス構成ですが、同じ街の中での出来事で、各話の登場人物が、間接的にではあるが関係していいます。
『シン・シティ』という名前のごとく、罪がいたるところに蔓延り、何が正義で何が悪なのか観る者にもその感覚を徐々に狂わせていく力があります。が、どの話にも必ず女性が登場し、合法であれ違法であれ、身を挺してでも女性を守ろうとする主人公の姿は正に圧巻。
内容が内容だけに、スカッとした感覚はどこにも無いのに、どこか引き込まれる力があります。
興奮剤のようなアップ系ではないけれど、だからといってダウン系の麻薬のような感覚でもない(何言ってるんだ……)。でも魅入ってしまうのは、独特の魔力を放っているんでしょうか。 Coolなんだけど『24』とは別の匂いがします。
これまた、他のアメコミとは別の路線で描かれていると思います。
この『内容が内容だけに』という意味ですが、それがそのまま『R-15』の意味でもあります。どこもかしこも死体死体死体。ご覧になられる方は、是非ご覚悟の上ご覧ください。
とはいっても、白黒を基調にした映画なので、そこまで身構える心配は無いと思います(これがフルカラーだったら間違いなく失神者続出だわ……)。
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