荒唐無稽な物語の映画は、他にも色んなジャンルで多数ありますが、誰彼構わず突拍子なまでの迷惑を撒き散らして、しかもそれが本人としては命をかけるほどのシリアスに暴れているあたり、そのギャップのバカさ加減がいいのかも。まぁ放っておいたらそのうち死んでしまうんですから、他人の迷惑なんて知ったこっちゃないよな。
しかし中国製の毒薬を盛られてからの行動より、知人の医師から『エピネフリン』を投与するように言われてからが真骨頂。まぁ自力でアドレナリンを出し続けるというのは限界がありますし、何より身がもたない。
僕は薬学には全くと言っていいほど詳しくありませんが、『エピネフリン』は相当強い薬だということ(生物学的名称と医薬品名称の違いがあってか、『アドレナリン』も『エピネフリン』も交感神経を興奮させるホルモンだとか)。だから少量の投与でするようにと忠告されたにも関わらず、あまりの切迫した状況からか注射一本分を投与してしまい、あとはもう言わずもがな。
ジョン・マクレーンも真っ青の生死ギリギリのアクションと、あからさまな公序良俗違反を繰り広げていくわけです。
しかし『ダイ・ハード4.0』を観た後からか、もうちょっと破天荒振りを発揮して欲しかったなー、というのが正直なところ。まぁ予算の兼ね合いとかもありますし、何より『ダイ・ハード』は不滅の人気アクション映画でもありますし。そこらへんは致し方ないところでしょうけれど。
あとは、次々とタクシーやバイクを乗り換えていきますけれど、最初っから運転手に銃をつきつけて現金と車を奪った後、警察に追われつつ銃撃戦を繰り広げながら逃げ遂せるというのは、期待しすぎでしょうか。後部座席で発奮させるために体を動かしたりヤクを飲んでたりするのでは、ちょっとこの作品の面白さを損ねるなー、と思ってしまったり。
……これ以上言うと「どっちが悪党だ」と言われそうなので止めます。。。
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