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2024/11/23 01:13 |
[栃木] 自然と文化の神秘 - 前編
こなせどもこなせども一向に減る気配の無い仕事にいい加減嫌気が差し、また日頃の疲れの蓄積によって不調を来たした体調のことも踏まえ、お休みを戴いてぶらり旅に出かけました。選んだ場所は、世界遺産でお馴染みの日光です。

日光は今回で三度目。一回目は小学校の修学旅行で、二回目は大学のサークルのイベントで。どちらも(僕の苦手とする)集団旅行であり、あらかじめ組み込まれたプログラムでの旅行でしたので、自分だけの自由気ままな旅というのは、今回が初めてです。
そして電車で日光も初。これまでの交通手段は両方ともバスであるため、東京から僅か2時間で日光に到着できるというのは、ちょっと意外な気分になったりもしました。それでも首都圏範囲内なんだよな、日光


新緑に囲まれた竜頭ノ滝 静寂と御伽の森の中 戦場ヶ原からの男体山



日光の観光の季節というと、真っ先に思い浮かぶのは紅葉の季節。
いろは坂や中禅寺湖が、真っ赤に染まる景色は、もうこの世のものとは思えないほどの絶景。誰しもが息を呑むに違いありません。まぁ別の意味で息を呑んでしまうかもしれませんけれど。野生の猿の強襲とか(全ては無為に餌をやり過ぎた人間の業なんですが…)。

しかし、新緑の日光も劣らず格別です。何と言っても空気がおいしいし、戦場ヶ原をはじめとする湿原には、この時期特有の高山植物がいっぱい。しかも、同じ『戦場ヶ原』を歩いているはずなのに、少し足を進めると、眼前に広がる光景が違って見えるのです。柔らかな木漏れ日が差し掛かる林を歩いたら、開けた湿原に遥かに見える男体山、植物も徐々に移り変わり、深く暗い森の中へ。まるで天然の植物園。
そして、やはりこの時期は紅葉の時期に比べて人が少ないのが幸いしてか、戦場ヶ原のハイキングは、ほとんど独り占め状態。竜頭ノ滝から湯滝までの、約2時間30分を歩きましたが、すれ違ったハイキング客は、ほんの20~30人程度。聞こえるのは自分の足音くらい。自分以外の人工物は無きに等しい状態。別世界に来たような気分を味わうことが出来ます。


しかしやはり高山地帯では、急激な天気の移り変わりは常に付きもの。到着したときは雲が僅かしかない晴天でしたが、徐々に霧がかかり、空は雲に覆われ、大粒の雨が降り始めました。森を歩いていると、途中途中で幹からパッキリ折れた大木を見かけます。それも何本という単位ではなく何十本と。恐らく、落雷が激しい地区だと思います。


 

霧かかる幻想の華厳の滝 澄み渡る朝の中禅寺湖



とはいうものの、梅雨の時期の旅行ですし(落雷はともかく)雨は既に予想済み。それに、雨に濡れた、暗く静かな日光の幻想的な景色というのも、日光の観光ガイドブックとかには無い一つの側面を見ているような気がするのです。

が。
高山地方の霧、少々甘く考えていたところがありました。だって霧に隠れて華厳の滝が見えないのです! ただでさえ水飛沫が激しい華厳の滝なのに、3mより先は全く見えない濃霧が手伝って、もはや「どこに華厳の滝が?」という状態に。大瀑布ならではの音は聞こえるんですが……
日光自然博物館でしばしの雨宿り。雨と霧が晴れてきた頃、華厳の滝へ再チャレンジ。しかしやはり上からの景色は未だ濃い霧で全く見えず。一方、エレベーターを降りて正面からの眺めは、どうやらモニターで確認できるらしい! 小学生の修学旅行にも華厳の滝は行きましたが、モニターなんてなかったのに! 時代の移り変わりをしみじみとかみ締めつつ、いざ滝の正面へ。まだ霧が濃く残ってはいましたが、それでも、雄大な滝の姿を真正面から見ることが出来ました。

華厳の滝にしても中禅寺湖にしても、霧のかかった姿は幻想的な雰囲気を醸し出していましたが、霧が濃すぎると何が何だか全く分からなくなって、魅力激減……。
それでも終日霧がかかっているわけではありませんし、しばらくしたら晴れてきましたので、幻想的な景色を愛でるならば、絶好のタイミングが必要そうです。



 

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2008/06/27 22:44 | Comments(0) | TrackBack() | Outdoors

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