茹だるような陽の光が朝っぱらからじりじりと体を照り付けても、空を見上げて「ああ、空が高い」と感じるようになれば、それはもう秋の訪れです。蝉の鳴き声も潜まりを見せ始め、昼の主役はトンボに、夜の主役は鈴虫に。風鈴が奏でる音色も、去り行く夏を前に、少し寂しげに鳴り響きます。
だからと言って、蚊取り線香はしばらく手放すことはできませんが。
加えて、携帯ムヒも手放せません。奴等は決まってO型の血を好むのです。
だからと言って、蚊取り線香はしばらく手放すことはできませんが。
加えて、携帯ムヒも手放せません。奴等は決まってO型の血を好むのです。
浜離宮恩賜公園の黄花秋桜の区画は、思ったより狭いものの、一面に広がるオレンジの花々は、まるで『風の谷のナウシカ』を彷彿させるくらいの黄金色の絨毯。残暑が続くけれど、朝だからなのか、蒸し暑さはあまりなくカラッとした陽気。正に、虫たちの蜜取りの絶好の気候ではないのでしょうか。
空は青く、雲も殆ど無く、風も爽やか。そんな陽気が手伝ってか、大都会のど真ん中なのに、浜離宮恩賜公園の周辺に聳え立つ高層ビルとのコントラストが、違和感無く鮮やかに映えておりました。
厳しい残暑と東京砂漠に疲れ果てた人に設えた、ほっと一息つけるような休憩処。
大都会のど真ん中のオアシスは、丁度夢と現実の狭間のように思えます。
美しい自然と、歴史と風流の趣がありながら、ふと顔を上げれば、大都市東京の象徴がズラリ。
今の浜離宮恩賜公園は、あまり長く夢に浸らずとも、ちょっとだけ夢見心地にさせてくれる。そんな空間なのかもしれません。
黄花秋桜のすぐ脇の花壇には、赤の濃淡が美しい秋桜が。
秋桜の見頃としてはまだ早く、初秋の季節では、ほんの数輪咲いている程度でした。
夏の暑さに、ちょっと急かされて咲いてしまったのでしょうか。
深い赤に彩られる秋は、これからが本番です。
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