花言葉にもあるように、豪華絢爛に咲き乱れながらも、どこか『威厳』なところをがありますね、百合の花というのは。
西武グッドウィルドームのすぐ近くにあるゆり園には、約50品種、およそ40万株のゆりが植えられているそうです。主に透かし百合の品種とハイブリッド(とりわけジャパニーズ・ハイブリッドやオリエンタル・ハイブリッド)に分けられ、前半は透かし百合を、後半はハイブリッドの品種を楽しむことができる構成だそうです。百合の原種はなんと100種以上存在し、亜熱帯から温帯・亜寒帯に至るまで、地球規模で分布しているとか。
透かし百合やハイブリッドは、その多くが日本やアジア原産のものが多いそうですから、このゆり園では、日本特有の百合の花を多く楽しむことができるんですね。
6月の半ばは、丁度透かし百合が見頃を迎え、ハイブリッドの品種も徐々に咲き始めてきた頃。ですので、園内には、花の香りがほとんどしないところと、微かに漂ってくるところ、強烈なまでに芳醇な香りが充満しているところと様々で、目で見る美しさだけでなく、香りも楽しむことができました。
広く世界規模で分布しているだけに、古代より百合の花に対する人間の畏敬は、様々なところで見られます。
球根が食用や薬用に使われるのは、それは今でも勿論の事。神話や聖書にも登場し、国旗や州旗の象徴として使用されているところも多数あります。薔薇やチューリップといった、数多くの形、数多くの鮮やかな色を咲かせていることからも、多くの人に愛され、そして多くの品種が世に出されているんですね。
それにしても。
百合の花って本当に背が高いですねー。今にも人間の背を超えてしまいそうな勢いで。燦々と太陽の光が降り注いでいますから、まるで森林の樹木のように、その光をよりいっそう浴びようと互いに競い合うように背を伸ばしているようで。
もう少ししたら、今度はハイブリッドの品種が台頭してきます。そうなると、園内の至るところで百合の香りが充満しますね。ハイブリッドの品種は、白が基調みたいですが、その代わり、白とピンクが合わさった鮮やかな花を咲かせるかもしれません。
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