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2024/04/20 21:15 |
[Review] スパイダーマン
スパイダーマン「大いなる力には、大きな責任が伴う」


ニューヨークを駆け巡る超人ヒーロー『スパイダーマン』の誕生は、同時に有り余る力のあまり自分自身に不運が襲い掛かります。どれだけ『正義』のために戦っても、皆が皆救われるとは限らない。どこかで、誰かが不幸な目に合い、それを垣間見て自分が傷つく。
VFXを駆使した壮大で派手な演出ながらも、手に汗を握り、片時も眼が離せない『ヒーロー物』の映画は、観る人全てを魅了し、ワクワクさせますが、この映画は他の映画とは一線を画しています。


それは、ヒーローの心が『子供だから』ということ。
もちろん、『ガキっぽい』という意味ではありません。『青臭い』とでもいいましょうか。


  「
自分が強盗を助けたことが原因で、ここまで育ててくれた叔父が殺されてしまった。
   もう叔父のような、普通に暮らす人を不幸な目に合わせたくない。
   自分が得た力は、正義のために、正しいことに使わなくては


そう考えた当初は、まだ、その力がどれだけ『危険』を伴うか分からなかったのでしょう。純粋な気持ちだけが先走って、どのような『反動』が待ち受けているのか、ということに。
勿論、得た『力』は、それに溺れ、驕り昂ぶることなく、世のため人のために使うことに間違いはありません。が、『力』には必ずその『反動』がくる。その『力』を行使した『責任』という形で。

  
自分の正体がバレた時、大切な人が迷惑を被るのではないか。
  たとえ悪を滅ぼしたとしても、それが純然たる悪でなかったら?
  それを滅ぼしたことで、悲しむ人もいるのでは?



この映画は、単純な正義対悪という構図の映画だけではなく、『力』を得た青年が、その『力』を行使することによって、だんだんと『大人』になっていく映画です。
自分が得た『力』で、皆が幸せになるとは限らない。
でも、それでも少しでも不幸な人を減らすことが出来れば。

まだまだ自身に『青臭さ』が残るものの、割り切れるような考え方ができないものの、一つ一つ『大人』の階段を上る。そうして、『力』に対する『責任』を理解していく。これは、そんなメッセージを投げかける物語です。

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2004/11/24 20:48 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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