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2024/04/16 14:45 |
[Review] エラゴン 遺志を継ぐ者

エラゴン 遺志を継ぐ者ナルニア国物語 : 幼児・小学生向き
ハリー・ポッター : 中学・高校生の思春期向き
指輪物語 : 青年向き

ファンタジー映画を観ると、登場人物や物語・構成の複雑さ等から、それぞれの年代に合うような作品のように見受けられます(あくまで僕個人の判断)。
では、『エラゴン』はどのような位置づけか? 僕としては、小学生~中学生に対する、それもRPGのゲームに夢中の少年少女向けのファンタジー映画であると感じました。
指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)は、色々な友人から聞いた話で、「ドラクエを実写かするとあんな感じだ!」というふうに興奮気味に捲くし立てられたことがあります。確かに、最初のうちは冒険ファンタジーのような印象を色濃く感じましたが、後になってきて様々な人間の思いと感情が複雑に絡み合うシーンが多くなって、ただの『冒険ファンタジー』ではなくなっていくんですね。複雑でありながらもそこが面白いところではあるのですが。
一方で、『エラゴン』は正に混じりっけ無しの「これぞ冒険ファンタジーの実写そのもの!」と言えるような、少年少女の冒険心をくすぐるような作品であると感じました。


が。
どうやら原作は、もちょっと主人公は人間くさいところがあったんですねー。。。
何故自分が選ばれた?」「何故自分がドラゴン・ライダー?」「僕がこの国を救う希望?
迷い、戸惑い、持ち上げられて、それでも自分を守るために、戦い、傷つく人がいて、自分の存在が如何なるものなのかを悟っていく。成長していく。
原作が出版された当時の原作者クリストファー・パオリーニ氏は何と17歳ということで、どことなく青臭い感じがあるのは否めませんが、それでも、17歳としてのご自身が憧れていた人間の成長振りを描こうとしていたのでしょう。

しかし、映画でその「弱かった自分からの成長」の背景は、あまりなかったですねー……
登場したときから割りと強かったですし、早合点で空回りなところはありつつも、とてもちょっと前に自分の運命に気づいた少年の行動力とは思えないですし。。。


ちょいと中途半端で消化不良なところはありますが、ひねった部分はなく、冒険ファンタジー映画として直球ストレート勝負の作品であると思います。
あまり深く考えず、鑑賞されることをお勧めします。
また、物語としてはシンプルであるものの、展開が速いのも難点の一つです。

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2006/12/16 22:55 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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